前回のおさらい

みなさん、こんにちはDbvisit Standby製品チームです。

前回の記事では、Oracle CloudのDatabase Cloud Serviceで大幅な価格改定が行われEEが激安になった結果、「Oracle EE + Data Guard」構成が選定された
ということをお伝えしました。

今回はEEがなぜこれほどいろいろな企業様に採用されているのか、どういうところが良いのか、採用にあたっての注意点はあるのか?
をまとめていきます。

EEの魅力をお伝えできればと思います!
宜しくお願い致します。

 

 

 

なぜEEが選ばれるのか?SE2とEEで利用できる機能を比較

なぜEEが世の中のエンタープライズな企業様に支援されているか見てみましょう。
以下の表はEEで利用できる代表的な機能の一覧です。

カテゴリ 項目 SE2 EE
性能 パラレルSQL シリアル処理 パラレル処理*1
運用 索引再編成 Online中の実行不可 Online中の実行可
バックアップ Flashback機能 × 利用可能
RMAN処理 シリアル処理 パラレル処理
Expdp処理 シリアル処理 パラレル処理
災害対策 同期方式 Dbvisit Standbyが必要 Data Guard

*1:CPU数に応じ並列度が変更となります。

最大の魅力!パラレル処理とは?

EEの最大の魅力「パラレル処理」について説明します。

オラクル社の用語集より抜粋すると、下記のようになっています。

 

パラレル実行
複数のCPUおよびI/Oリソースを1つのデータベース操作の実行に適用すること。

 

図解すると下図の通りです。

テーブルサイズが数百GB以上のデータを処理するにはパラレル処理は必要不可欠ですよね。

 

 

 

 

パラレル処理の注意点

パラレル処理は複数のCPUを使用して処理効率を上昇させる方法です。
そのため1 OCPU では発揮されません。
2 OCPU 以上の OCPU を選択する必要があります。

一般的にEEは何OCPU数必要?

EEを採用されているお客様でよく質問をいただくのは「CPUはいくつにすればよいのか?」です。

処理量やデータ量にもよりますが、一般的にCPU数が4つ以上のお客様が多くいらっしゃるように思えます。

OCIでは単価が圧倒的に安いため
初期構成をスモールスタートで開始していただき
システムのご利用ユーザ数やデータ量が増えても企業の成長にあわせて、OCPU /メモリ/Storageを拡張できます

コスト比較

前々回の「Oracle SE2 + Dbvisit Standby」、
前回の「Oracle EE + Data Guard」
を例に OCPU が4つの場合の費用を試算してみましょう。

※下記の例で算出された費用はOracle Cloud費用・製品費用の合計金額であり、SI費用は含まれておりません。

①Database Cloud Service SE2 + Dbvisit Standby

OCI構成 項目 費用(年間)
DBサーバ 4 OCPU 60GB \3,401,696
内部ストレージ 256GB
Oracle ライセンス SE2
同期方式 Dbvisit Standby

 

②Database Cloud Service EE + Oracle Data Guard

OCI構成 項目 費用(年間)
DBサーバ 4 OCPU 60GB \3,755,160
内部ストレージ 256GB
Oracle ライセンス EE
同期方式 Oracle Data Guard

 

「①SE2+Dbvisit Standby」と「②EE+Data Guard」を比較すると「②EE+Data Guard」35万円ほど高くはなりますが、パラレル処理などEEの各種機能を実行できることは非常に魅力的です。

なお、EEのライセンス製品価格、年間保守費用は
Processorライセンス製品価格が 570万円
Processorライセンス初年度保守費用が 125.4万円
となっており、こちらと比較頂くと圧倒的にお安いことが分かります。

また、現在ご利用のOracle Databaseライセンスを持ち込んで頂く事でさらにお安くなります!

最後に

ここまで読んで頂きまして有難うございました。
もし、現在 Oracle Database環境のリプレースを検討されていましたら
現在のDBサーバのご利用状況を鑑みて最適な構成(All Cloud構成やハイブリッド構成など)を提案させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

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ここまでご覧頂き、ありがとうございました😆