はじめに

みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
2022年7月にDbvisit Standbyの新バージョン Ver11 が日本で提供開始されました。
また今後、製品の正式名称は以下となります!

Dbvisit Standby MultiPlatform
※以下こちらの記事内では、Dbvisit Standby MPと表記します。


Dbvisit Standby
はもともとOracle Database 専用のDRソフトウェアでしたが、
バージョンアップに伴い、Microsoft SQL Server にも対応しました!

本記事では、旧バージョンからの変更点とSQL Server SEにおける
その他DRソリューションとの比較をご紹介します。

以下特設ページにて詳細な製品説明をさせて頂いておりますので、是非ご覧ください。
Dbvisit Standby 特設ページはこちら💻

Dbvisit Standbyの取り扱い開始以来、多くのお客様よりお問い合わせを頂いております‼
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください📭

従来のDbvisit Standby との変更点は・・・?

Dbvisit Standby」から「Dbvisit Standby MP」となり、
GUIなどが大きくリニューアルされました!

GUIがより使いやすく一覧性のあるデザインに

UIデザインが一新され、操作性・一覧性が向上しました。
特にトップ画面から常にDBのステータスが確認できる点や、中間メニューを介することなく
直接オペレーションに到達できる点は以前よりも格段に使いやすくなっています。

アーキテクチャがよりシンプルに

複数のプロセスが統合され、よりシンプルな仕組みで動作するようになりました。
エージェントと管理コンソールのプロセスで完結するため、管理・操作も容易です

Microsoft SQL Serverに対応

従来はOracle Database専用のソフトウェアでありましたが、
この度のバージョンアップによりMicrosoft SQL Server にも対応いたしました。

Microsoft SQL Server の Log Shipping による同期構成をGUIから簡単に作成でき、
スイッチオーバー、フェイルオーバーをクリック一つで実行できる点が優秀です。

今回のリニューアルによりOracle Database とSQL Serverの災害対策環境を一元管理できる唯一無二のソフトウェアになります!

以下、それぞれご紹介します。

詳しく見てみよう!!

GUIがより使いやすく一覧性のあるデザインに

GUIが一新され、Ver.11.0.0からは「ダッシュボード」という1つの画面から、
すべてのDBを管理
できるようになりました。

【Dbvisit Standby Ver.10.1.0まで】
【Dbvisit Standby MultiPlatform Ver.11.0.0から

Dbvisit Standby MPでは、複数DBの一元管理が容易になりました!

また、「タスク履歴」が見やすくなりました。
ダッシュボードの右側に、「操作を行ったDB(構成ファイル名)」と「操作の内容」がわかりやすく表示されます。
さらに、左側の「タスクとイベント」からDBごとの「タスク履歴」を見ることもできます。

アーキテクチャがよりシンプルに

Dbvisit Standby MP では、複数のプロセスが統合され、よりシンプルな仕組みで動作するようになりました。
以下、Ver10までと比較してご説明します。

【Dbvisit Standby Ver.10.1.0まで】詳細詳細

プロセス 詳細 ポート(デフォルト)
Dbvnet プライマリサーバ―、スタンバイサーバ―間のネットワーク通信を行う 7890
Dbvagent データベースへの接続およびDbvserverとの通信を行う 7891
Dbvserver GUIコンソールを使用する為に必要 4433
Dbvobsever 死活監視/プライマリ障害発生時の自動フェイルオーバーを行う 10853
DDCデーモン ログの自動転送・適用を行う   –

【Dbvisit Standby MultiPlatform Ver.11.0.0から】

プロセス 詳細 ポート(デフォルト)
dbvagentmanager
(Dbvisit Agent)
データベースへの接続およびControl Centerとの通信を行う。
同期に使用するアーカイブログ/トランザクションログの転送を行う。
5533(通信ポート)
7890(転送ポート)
dbvcontrol
(Control Center)
GUIコンソールを使用する為に必要 4433

Dbvisit Standby MPは以下二つのプロセスで完結しています。

  • dbvagentmanager
  • dbvcontrol

以下それぞれのプロセスをご説明します。

dbvagentmanager (従来の3つのプロセスが統合)

Dbvisit Standby Ver10 までは Dbvisitを導入したサーバー上で、
以下3つのプロセスが稼働していました。

  • Dbvnet
  • Dbvagent
  • DDCデーモン ※自動同期を構成している場合

Dbvisit Standby MP からはこれら3つのプロセスの役割が、
dbvagentmanager(Dbvisit Agent)という1つのプロセスに統合されています。

dbvcontrol(GUIコンソール+死活監視可能)

従来のGUI管理コンソールのプロセス(Dbvserver)はdbvcontrolという名称に変更になりました。
こちらのdbvcontrolも機能拡張され、Ver10までの Dbvobserverプロセス(死活監視)の役割が統合されています。

Dbvisit Standby MP のプロセスはインストール時に自動起動が設定されます。

 

 

 

Microsoft SQL Serverに対応

Dbvisit Standby MPの対応しているバージョンとエディションは下記の通りです。(2022年8月現在)

対応バージョン SQL Server 2012 ~ 2019
対応エディション
  • Standard Edition
  • Web Edition
  • Personal Edition
  • Express Edition
SQL Serverでは先ほど紹介したDbvisit Standby MPの各サービスが、
SQL Serverの【Log Shipping】機能によるデータ同期を自動で実行します。

また、Oracle環境と同様にGUIの管理コンソールからスイッチオーバーフェイルオーバー
即時実行可能であり、自動スタンバイDB作成自動フェイルオーバー機能も搭載しています

SQL Serverにおける Dbvisit Standby MP の基本アーキテクチャは下図に示した通りです。

SQL Server SEにおけるその他DRソリューションとの比較

SQL Server SE においてDR構成を実現するためのその他のソリューションと、
Dbvisit Standby MP によるソリューションを比較してみました。

大項目 比較項目 StandbyMP
for SQL Server
SQL Server
Log Shipping
Basic Availability Groups
(非同期コミットモード)
スタンバイ
DB作成
既存構成変更なしで導入可能 YES YES NO
ガイド付きのスタンバイDB作成 YES NO YES
複数のスタンバイを同時作成 YES NO NO
スタンバイ
DB運用
リアルタイム通知 YES YES YES
データロスなしスイッチオーバ― YES NO 同期モードのみ
自動スタンバイDB作成 YES NO NO
DRテスト/データ再同期 YES NO NO
容易な操作 専用のGUI管理コンソール搭載 YES NO WSFC
全てのタスク履歴を参照可能 YES NO NO
高速リカバリ 自動フェイルオーバー YES 手動実行 手動実行
API連携 Slack連携/メール通知機能 YES NO NO
その他 低帯域幅ネットワーク向け YES YES NO

Dbvisit Standby MP を導入することで、既存の機能を活用するよりも容易に
SQL Server SEのDR構成の構築や、運用ができることが分かります。

Dbvisit Standby の製品コンセプトは「災害復旧を簡単に」となっています。
仕組みはシンプルで無駄がなく、DR+αの機能を備えている優秀なソフトウェアです‼
今後色々な機能をご紹介していきますので、これからの記事にもご注目くださいませ。
よろしくお願いいたします。🧐

最後に

Dbvisit Standby MP を利用することで、Oracle Database、SQL Serverの障害対策、障害からの
復旧がGUIで簡単に実現できます!
機能や利用方法・導入・費用について、より詳しい説明をご希望の方は、
どんなに些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい🤵

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社内に保守体制もあり、Dbvisit Standbyに精通した専門の技術者が運用のお悩みにお答えします。
構築についても『この環境・構成でも問題なく利用できるか』など是非お気軽にお問い合わせ下さい。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました😆

過去のDbvisit Standbyの記事も是非みてくださいね。

投稿者プロフィール

技術チーム
技術チーム
DBひとりでできるもんを盛り上げるべく、技術チームが立ち上がり早6年。ひとりでできるもんと言いつつ、技術者が読んでプッとなるような、極めてピンポイントでマニアックな技術ネタを執筆しています!