Exadata HW

今まで何回かExadataの紹介をしてきましたが、その時点の新製品のみの情報が多く、
過去バージョンを含めたサマリー情報の紹介ができていなかったので、
一覧に纏めて公開させて頂くことにしました。

今回は、X*-2限定ではありますが、Exadataを構成するHWの観点で紹介をさせて頂きます。

X*以前のバージョンである、V1/V2については、詳細な説明が記載されている資料が見つからないため
割愛させて頂きました。
今後、情報入手出来れば、アップデートさせて頂く可能性がございます。

 

DBサーバ

バージョン
CPU
メモリ
ディスク
ネットワーク
X2-2 ・2×6 コア
・Xeon X5670
(2.93GHz)
96 GB ・4 x 300 GB
・10000 RPM
・2 × QDR(40 GB/ 秒)ポート
・4 × 1/10 GB 銅線イーサネット・ポート
・2 × 10 GB 光イーサネット・ポート
・1 × ILOMイーサネット・ポート
・2 ×ホットスワップ対応の冗長電源
X3-2 ・2 x 8コア
・Xeon E5-2690
(2.9GHz)
256 GB
(512GBまで拡張可能)
X4-2 ・2 x 12コア
・Xeon E5-2697 v2
(2.7 GHz)
・4 x 600 GB
・10000 RPM
X5-2 ・2 x 18コア
・Xeon E5-2699 v3
(2.3 GHz)
256 GB
(768 GBまで拡張可能)
X6-2 ・2 x 22コア
・Xeon E5-2699 v4
(2.2 GHz)
256 GB
(512 GB (16 x 32GB)/
768 GB (24 x 32GB)
拡張可能)
・4 x 600 GB
・10000 RPM
(ホットスワップ対応)
・2x QDR (40 Gb) InfiniBand ポート
・3x 1/10 Gb 銅線 イーサネット・ポート (client)
・1x 1/10 Gb 銅線 イーサネット・ポート (mgmt)
・2x 10 Gb 光 イーサネット・ポート (client)
・1x ILOM イーサネット・ポート
X7-2 ・2x 24コア
・Xeon 8160
(2.1 GHz)
384 GB
(768GB (12 x 64GB)/
1.5TB (24 x 64GB)
に拡張可能)
・4 x 600 GB
・10,000RPM
(ホットスワップ対応)
・2x QDR(40 Gb)InfiniBandポート
・2x 10GB 銅線イーサネット・ポート(クライアント)または2x 10/25GB 光イーサネット・ポート
・2x 10/25 Gb光イーサネット・ポート(クライアント
・4x 10GB 銅線(クライアント – オプション)
・1x 1/10 Gb銅イーサネット・ポート(管理)
・1x ILOMイーサネット・ポート
X8-2 ・2 x 24コア
・Xeon 8260
(2.4 GHz)
・4 x 1.2 TB
・10000 RPM
(ホットスワップ対応)
・2 x QDR(40 Gb)InfiniBandポート
・2 x 10 Gb銅線イーサネット・ポート(クライアント)または2 x 10/25 Gb光イーサネット・ポート
・2 x 10/25 Gb光イーサネット・ポート(クライアント
・4 x 10 Gb銅線(クライアント – オプション)または2 x 10/25 Gb光イーサネット(クライアント – オプション)
・1 x 1/10 Gb銅線イーサネット・ポート(管理)
・1 x ILOMイーサネット・ポート
X8M-2 ・2 x 24コア
・Xeon 8260
(2.4 GHz)
384 GB
(1.5 TBまで拡張可能)
・2 x 100 Gb QSFP28 RoCEファブリック・ポート
・2 x 10 Gb銅線イーサネット・ポートまたは2 x 10/25 Gb光イーサネット・ポート(クライアント
・4 x 10 Gb銅線イーサネット・ポートまたは2 x 10/25 Gb光イーサネット(オプション)
・1 x 1/10 Gb銅線イーサネット・ポート(管理)
・1 x ILOMイーサネット・ポート
X9M-2 2 x 32コア

・Xeon 8358

・(2.6 GHz)

512 GB

(2 TBまで拡張可能)

512 GB

1/8rackの場合:384GB(1 TBまで拡張可能)

なし

フラッシュ

2 x 3.84 TB

(4 x 3.84 TBまで拡張可能)

・2 x 100 Gb QSFP28 RoCEファブリック・ポート

・4 x 10 Gb 銅線イーサネット・ポートまたは 2 x 10/25 Gb 光イーサネットポート:クライアント/バックアップアダプタ 1:

・4 x 10 Gb 銅線イーサネット・ポートまたは 2 x 10/25 Gb 光イーサネットポートクライアント/バックアップアダプタ 2 (オプション):

・4 x 10 Gb 銅線イーサネット・ポートまたは 2 x 10/25 Gb 光イーサネットポートクライアント/バックアップアダプタ 3 : 

・1 x 1 Gb 銅線イーサネット・ポート(管理)

・1 x ILOMイーサネット・ポート

ストレージサーバ

バージョン
サーバー
タイプ
CPU
メモリ
ディスク
フラッシュ
ネットワーク
DRAM
PMEM
X2-2 HC ・2 x 6コア
・Xeon E5640(2.26GHz)
24 GB N/A ・12 x 600 GB
・15000 RPM
4 x 96 GB ・デュアルポートの4X QDR(40GB/s)InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ(HCA)
・1個の内蔵ギガビット・イーサネット・ポート
・1個のイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)
HP
※1
・12 x 2 TB
・7200 RPM
or
・12 x 3 TB
・7200 RPM
※5
X3-2 HC ・2 x 6コア
・Xeon E5-2630L
(2GHz)
64GB ・12 x 600 GB
・15000 RPM 
4 x 400 GB ・2個のInfiniBand 4X QDR(40Gb/s)InfiniBandポート
(1個のデュアル・ポートPCIe 2.0ホスト・チャネル・アダプタ(HCA))
・4個の内蔵ギガビット・イーサネット・ポート
・1個のイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)
HP
※1
・12 x 3 TB
・7200 RPM
X4-2 HC ・2 x 6コア
・Xeon E5-2630 v2
(2.6 GHz)
96GB ・12 x 1.2 TB
・10000 RPM
4 x 800 GB
HP
※1
・12 x 4 TB
・7200 RPM
X5-2 HC ・2 x 8コア
・Xeon E5-2630 v3
(2.40GHz)
96GB ・12 x 8 TB
・7200 RPM
4 x 1.6 TB
EF
※2
64GB N/A 8 x 1.6 TB
X6-2 HC ・2 x 10 コア
・Xeon E5-2630 v4
(2.2 GHz)
128GB ・12 x 8 TB
・7200 RPM
4 x 3.2 TB ・2個のInfiniBand 4X QDR(40Gb/s)InfiniBandポート
(1個のデュアル・ポートPCIe 3.0ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)) – すべてのポートがアクティブ
・4個の内蔵ギガビット・イーサネット・ポート
・1個のイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)
HC
(1/8RACK)
※3
・2 x 10 コア
(その内2 x 5 コア有効)
・Xeon E5-2630 v4
(2.2 GHz)
・6 x 10 TB
・7200 RPM
2 x 6.4 TB
EF
※2
・2 x 10 コア
・Xeon E5-2630 v4
(2.2 GHz)
N/A 8 x 3.2 TB
X7-2

HC ・2 x 10コア
・Xeon 4114
(2.2 GHz)
192 GB ・12 x 10 TB
・7200 RPM
4 x 6.4 TB ・2個のInfiniBand 4X QDR(40Gb/s)InfiniBandポート
(1個のデュアル・ポートPCIe 3.0ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)) – すべてのポートがアクティブ
・1個のイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)
HC
(1/8RACK)
※3
・2 x 10 コ ア
(その内2 x 5 コア有効)
・Xeon 4114
(2.0GHz)
※2.0GHzはdatasheetの誤記で正しくは2.2GHzの可能性あり
・6 x 10 TB
・7200 RPM
2 x 6.4 TB
EF
※2
・2 x 10コア
・Xeon 4114
(2.2 GHz)
N/A 8 x 6.4 TB
X8-2 HC ・2 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
・12 x 14 TB
・7200 RPM
4 x 6.4 TB
HC
(1/8RACK)
※3
・2 x 16コア
(その内2 x 8コア有効)
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
・6 x 14 TB
・7200 RPM
2 x 6.4 TB
EF
※2
・2 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
N/A 8 x 6.4 TB
XT
※4
・2 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
96GB ・12 x 14 TB
・7200 RPM
N/A
X8M-2 HC ・2 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
192 GB 1.5 TB
※6
・12 x 14 TB
・7200 RPM
4 x 6.4 TB ・1つのデュアル・ポート(PCIe 3.0)、両方のポートがアクティブ、100Gb/s RDMAネットワーク・ファブリック・カード
・1個のイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)
HC
(1/8RACK)
※3
・2 x 16コア
(その内2 x 8コア有効)
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
・6 x 14 TB
・7200 RPM
2 x 6.4 TB
EF
※2
・2 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
1.5 TB N/A 8 x 6.4 TB
XT
※4
・1 x 16コア
・Xeon 5218
(2.3 GHz)
96 GB N/A ・12 x 14 TB
・7200 RPM
N/A
X9M-2


HC ・2 x 16コア
・Xeon 8352Y
(2.2 GHz)

256 GB

1.5 TB
※6
・12 x 18 TB
・7200 RPM
4 x 6.4 TB ・1個の内蔵ギガビット・イーサネット・ポート
・2個の100Gb/s RDMAネットワーク・ファブリック・カード
・1つのイーサネット・ポート(ILOMのリモート管理用)



HC
(1/8RACK)
768 GB
※6
・6 x 18 TB
・7200 RPM
2 x 6.4 TB
EF
※2
※7
1.5 TB
※6
N/A 8 x 6.4 TB
XT
※4
・1 x 16コア
・Xeon 8352Y
(2.2 GHz)
96 GB N/A ・12 x 18 TB
・7200 RPM
N/A

 

※1
HP(HighPerformance)は、HC(HighCapacity)よりもディスクが高速である代わりに、容量が少ないモデルです。
HC:7200RPMに対し、HP:15000RPMとなっており、X4までラインナップされていました。

※2
EF(ExtremeFlash)は、X5以降ラインナップされたHDDをもたないオールフラッシュのストレージで、
HCよりも2倍のサイズのフラッシュを搭載しています。

※3
X6以降ラインナップされた1/4RACKのさらに半分のスケールサイズモデルが導入されるようになりました。
サーバ台数は1/4RACKと変わりませんが、コア数/ディスク・フラッシュサイズが1/4RACKの半分のサイズになります。

※4
XT(Extended)はHCよりもCPU数やメモリ(DRAM)容量が半分で、フラッシュ/PMEMを搭載していないといった
低スペック版ですが、HDD容量はHCと同じ容量です。

※5
出荷時期によってスペックが異なります。

※6
X8M以降のHC/EFモデルに搭載される永続性メモリ(PersistentMemory)です。
DRAMとフラッシュの間に追加されるもので、フラッシュよりも高速でありDRAMとは異なり電源が切れてもデータを維持することが出来ます。

※7
1/8RACKのみですが、EFモデルの選択不可となっているため、
EFモデルを検討の場合は1/4RACK以上を検討する必要があります。

 

 

 

 

内部イーサネットスイッチ(Exadataコンポーネント間接続)

バージョン
型番
X2-2 Datacenter InfiniBand Switch 36ポート x 3
X3-2
X4-2 Datacenter InfiniBand Switch 36ポート x 2
X5-2
X6-2
X7-2
X8-2
X8M-2 Cisco Nexus 9336c 36ポート x 2
※7


X9M-2

※7 X8Mでは、RoCE(RDMA over Converged Ethernet)がサポートされ、
InfiniBand SwitchからCiscoスイッチに変更となりました。

管理スイッチ

バージョン
型番
X2-2 Cisco Catalyst 4948 48ポート x 1
X3-2 Cisco Catalyst 4948E-F 48ポート x 1
X4-2
X5-2
X6-2
X7-2 Cisco Nexus 93108-1Gまたは9348 48ポート x 1
※8
X8-2 Cisco Nexus 9348 48ポート x 1

X8M-2
X9M-2

※8 X7以降CatalystからNexusに変更になりました。

 

 

Exadata Cloud Service

 

バージョン RACK構成 シェイプ名 DBサーバ ストレージサーバ
サーバ数 OCPU数 DRAM
※1ノードあたり
サーバ数 PMEM フラッシュ 利用可能容量
※3重化時
最小―最大 拡張単位
N/A Base System Exadata.Base.48 2 0-48 4以上2単位 360GB 3 N/A 38.4TB 74.6TB
X7 1/4RACK Exadata.Quarter2.92 2 0-92 4以上2単位 720GB 3 N/A 76.8TB 106.9TB
1/2RACK Exadata.Half2.184 4 0-184 8以上4単位 720GB 6 N/A 153.6TB 213.8TB
FULL RACK Exadata.Full2.368 8 0-368 16以上8単位 720GB 12 N/A 307.2TB 427.6TB
X8 1/4RACK Exadata.Quarter3.100 2 0-100 4以上2単位 720GB 3 N/A 74.6TB 149TB
1/2RACK Exadata.Half3.200 4 0-200 8以上4単位 720GB 6 N/A 179.2TB 299TB
FULL RACK Exadata.Full3.400 8 0-400 16以上8単位 720GB 12 N/A 358.4TB 598TB
X8M 1/4RACK Exadata X8M-2 2 0-100 4以上2単位 1390GB 3 4.5TB 76.8TB 149TB
1/2RACK N/A 4 0-200 8以上4単位 1390GB 6 9TB 153.6TB 299TB
FULL RACK N/A 8 0-400 16以上8単位 1390GB 12 18TB 307.2TB 598TB
X9M 1/4RACK Exadata X9M-2 2 0-126 4以上2単位 1390GB 3 4.5TB 76.8TB 190TB
1/2RACK N/A 4 0-252 8以上4単位 1390GB 6 9TB 153.6TB 380TB
FULL RACK N/A 8 0-504 16以上8単位 1390GB 12 18TB 307.2TB 760TB

 

まとめ

Exadataがリリースされて10年以上が経ちますが、バージョンアップが行われる度にテクノロジーの進化とともにHWの高性能、低価格化が進んだことでHWスペックが向上しています。

ディスク1本あたりでは、DBサーバの場合、X2では300GBでしたが、X8Mでは4倍の1.2TBにストレージサーバ(HC)の場合、X2では2TBでしたが、X8Mでは7倍の14TBになっています。

例えば、DBデータを格納するストレージサーバにおいて、X2-2のフルラックをお使いのお客様の場合、
2TB * 12ドライブ * 14台 = 336TBですが、最新バージョンであるX8M-2では、1/4ラックの場合でも
14TB * 12 ドライブ * 3台 = 504TB となります。

もし、既存システムのリプレースをお考えでしたら、今まで14台のストレージサーバで運用していたものが3台のストレージサーバで賄うことが出来ます。
※あくまでも冗長化していない状態の容量ですので、多重化されている場合、容量は少なくなります。

サーバ台数が少なくなることで、サーバにかかるライセンスや設置する際の光熱費のような
お金のコストや、サーバが故障する発生率
故障復旧するまでに要する時間のコストも削減できると思います。

また、Exadataはこの数年でオンプレミスのみならず、Cloud環境でも使われ始めています。

Cloudの場合は課金制となりますが、HWを維持するコストも不要で、応用機械学習のようにCloud環境のみで使用できる機能もあります。

当社ビジネスブログでは、Cloudについて取り上げている記事も数多くございますので、詳細はそちらをご確認下さい。

最後になりますが、当社にはCloudの領域を含めデータベースに関わるエンジニアが多数在籍しておりますので、
何かご不明なことや、ご興味を持たれたことがございましたら、お気軽に当社までお問合せ下さい。


尚、サマリー情報を作成するにあたり、以下のdatasheetおよびExadataマニュアルを参考にしています。
また、バージョンによって日本語/英語表記が混在していたため、統一しています。

📖datasheet
https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/exadata/dbmachine-x2-2-datasheet-195317-ja.pdf
https://www.oracle.com/assets/exadata-db-machine-x3-2-1851253-ja.pdf
https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/exadata/exadata-dbmachine-x4-2-ds-2076448-ja.pdf
https://www.oracle.com/a/otn/docs/exadata-x5-2-ds.pdf
https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/exadata/exadata-x6-2-ds-2968790-ja.pdf
https://www.oracle.com/assets/exadata-x7-2-ds-3908482-ja.pdf
https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/exadata/exadata-x8-2-ds-5444350-ja.pdf
https://www.oracle.com/jp/a/ocom/docs/engineered-systems/exadata/exadata-x8m-2-ds-ja.pdf
https://www.oracle.com/a/ocom/docs/engineered-systems/exadata/exadata-x9m-2-ds.pdf

📖マニュアル(2 Oracle Exadata Database Machineのハードウェア・コンポーネント)
https://docs.oracle.com/cd/F25229_01/dbmso/hardware-components-exadata-db-machine.html#GUID-1C6D6FCA-6B44-42DE-AA64-EA5F9791F9DC
https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-database-machine/dbmso/hardware-components-exadata-db-machine.html#GUID-ADEDB94E-224F-45D1-82DF-EAB9BD9220DE

 

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