はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
本記事では
Windows環境でDbvisit Standbyを利用する際のOracle Databaseの自動起動設定
についてご紹介します。
Dbvisit Standbyによる同期ではスタンバイサーバのDB(以下スタンバイDB)をMOUNTモードで起動する必要があります。
本記事でご紹介する設定をプライマリサーバ・スタンバイサーバの両方に行うと、スタンバイDBをMOUNTモードで自動起動する設定ができ、サーバ再起動後の手間を減らすことが可能です。
対象Dbvisit バージョン (※2023年9月時点)
Dbvisit Standby version 8, version 9, version 10, version 11
Dbvisit Standby 自動起動設定
Dbvisit Standby 利用環境で、サーバ再起動時のDB自動起動を設定する場合、プライマリ・スタンバイサーバ共通で以下の設定を行います。
こちらの記事ではDbvisit Standby version 11 × Single to Single 構成での設定手順をご紹介します。
- レジストリ設定
ORA_SID_AUTOSTART を FALSE に設定します。
この設定は、Windowsサービス OraService<SID>の自動起動によって、DBの役割がプライマリ、スタンバイに関係なくOPEN状態(スタンバイDBは OPEN READ ONLY 状態)で起動されることを防ぎます。 - タスクスケジューラ設定
タスクスケジューラにdbvctlコマンドからDBを起動するタスクを登録します。
確実にOracle関連サービスが起動してから、DB起動コマンドが開始されるように、システム起動から1分後にdbvctlコマンドを発行するようトリガーを設定します。タスクスケジューラ設定例
項番 設定項目 設定値 ① 名前 DB_AUTOSTART ② 作成者 Administrator(Dbvisit インストールユーザ) ③ タスク実行時に使うユーザーアカウント Administrator(Dbvisit インストールユーザ) ④ ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する ✓ ⑤ 最上位の特権で実行する ✓ 項番 設定項目 設定値 ⑥ プログラム/スクリプト C:\app\dbvisit\standbymp\oracle\standbymp\dbvctl.exe ⑦ 引数の追加 -d <DDC> -o start 項番 設定項目 設定値 ⑧ タスクの開始 スタートアップ時 ⑨ 遅延時間を指定する 1分間 - サービス設定
Dbvisit関連プロセス(Dbvisit StandbyMP Agent, Dbvisit StandbyMP Control Center)のサービスのスタートアップの種類を 自動(遅延開始) に設定します。
設定後の、関連サービス・レジストリの状態は以下のようになります。
◎サービスサービス名 スタートアップの種類 OraService<SID> 自動 Dbvisit StandbyMP Agent 自動(遅延開始) Dbvisit StandbyMP Control Center
(※スタンバイサーバのみ)自動(遅延開始) ◎レジストリ
レジストリキー名 設定値 ORA_SID_AUTOSTART FALSE
本記事でご紹介したデータベース自動起動方法は、Dbvisit社推奨の方法です。以下の記事を参考にしました。
https://support.dbvisit.com/hc/en-us/articles/4405808396943-How-to-Start-Standby-database-in-recovery-mode-after-system-Reboot-in-Windows
最後に
最近、Standby Expressをご利用中のお客様から、特に多くお問合せを頂くようになりました!
Oracle SEのDR製品として同等以上の機能を備えたDbvisit Standbyへの乗り換えももちろん可能ですので、Standby Expressをご利用中で、次の製品について検討中のお客様がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。
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