
目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
Dbvisit Standby Multiplatform(以下Dbvisit StandbyMPと表記)の
最新バージョン12.2.0がリリースされましたので、変更点をご紹介します。
Dbvisit StandbyMP (Ver12.1.0) のリリース記事はこちら💻
Dbvisit StandbyMPはプライマリサーバーからスタンバイサーバーに
アーカイブログを転送・適用して、データ同期をすることができる、
Oracle Database Standard EditionとMicrosoft SQL Server、
PostgreSQL 向けの災害対策ソフトウェアです。
以下特設ページにて詳細な製品説明をさせて頂いておりますので、是非ご覧ください。
Dbvisit StandbyMP 特設ページはこちら💻
Dbvisit StandbyMPの取り扱い開始以来、
多くのお客様よりお問い合わせを頂いております‼
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください📭

Dbvisit StandbyMP(Ver12.1.0)からの変更点
Ver12.1.0からの主な変更点は以下の通りです。
- 自動同期設定がより柔軟に
- Standbyフェイルオーバーテスト(以下、DRテストと表記)開始時に
アーカイブログ適用の有無の選択が可能に - DRテスト実行中の自動アーカイブログ転送が可能に
- サポートパッケージの取得が時間指定に
その他、バグ修正等はDbvisit Standby Releases(外部サイト)をご参照ください。
以下、それぞれの変更点について簡単にご紹介します。
詳しく見てみよう!
自動同期設定がより柔軟に
自動同期とは、プライマリDBのアーカイブログをスタンバイに転送し、
スタンバイDBに適用する一連の処理が、自動的に実行される機能です。
Ver12.1.0までは、自動同期を有効にしているとスタンバイに転送したアーカイブログは
自動的にスタンバイDBに適用されていました。
Ver12.2.0からは、スタンバイへの自動転送のみ実施し、
アーカイブログの自動適用は無効に設定することも可能となりました。
Ver12.1.0とVer12.2.0の自動同期設定画面を比較してみます。
| 【変更前】Dbvisit StandbyMP Ver 12.1.0 |
|---|
| 【変更後】Dbvisit StandbyMP Ver 12.2.0 |
|---|
上記により、スタンバイDBでは現時点のデータを保持しておきたいけど
障害に備えてアーカイブログの転送はしておきたい、
などの要件にも対応できるようになりました!
DRテスト開始時にアーカイブログ適用の有無の選択が可能に
DRテストは、プライマリDBとスタンバイDBの構成を維持したまま、
プライマリDBのデータには影響を与えることなくスタンバイDBにて
アプリケーション等のテストや、災害・障害を想定した切り替え訓練に利用できる機能です。
Ver11の機能紹介にて、DRテストを紹介しております。
詳しい機能や操作方法については過去の下記記事をご覧ください。
【Dbvisit Standby】チュートリアル_Standbyフェイルオーバーテスト
Ver12.1.0までは、スタンバイに転送済みで未適用のアーカイブログが存在しても、
DRテストを開始するタイミングで適用するかどうかの選択はできませんでした。
Ver12.2.0からは、DRテストの開始時にスタンバイに転送済みで未適用の
アーカイブログが存在した場合、未適用のアーカイブログを適用してから
開始するか、適用せずに開始するかを選択できるようになりました。
Ver12.1.0とVer12.2.0のDRテスト開始画面を比較してみます。
| 【変更前】Dbvisit StandbyMP Ver 12.1.0 |
|---|
![]() |
| 【変更後】Dbvisit StandbyMP Ver 12.2.0 |
|---|
|
上記により、データの変更を加えたプライマリと変更前のスタンバイで
比較をしたい場合は適用せずに開始し、手動でのアーカイブログ適用の手間を省いて
最新の状態でDRテストの開始をしたい場合は適用してから開始する、
などのようにDRテストを柔軟に活用することが可能になりました!
DRテスト実行中の自動アーカイブログ転送が可能に
Ver12.1.0までは、DRテストの実行中はスタンバイへの自動アーカイブログ転送ができませんでした。
Ver12.2.0からは、1点目の変更点でご紹介した自動同期設定の柔軟化により、
DRテストの実行中もプライマリからスタンバイへ、
自動でのアーカイブログ転送ができるようになりました。
※自動同期を有効の状態でDRテストを開始した場合に限ります。
スタンバイDBへのアーカイブログ適用は今までと変わらずDRテスト終了後となります。
上記により、DRテスト中に万が一プライマリDBが利用できなくなった場合も、
スタンバイへアーカイブログの転送は実行されているため、
データ損失を軽減することが可能になりました!
DRテストを長時間実行する場合も、継続的に自動で
アーカイブログが転送されているので安心ですね!

サポートパッケージの取得が時間指定に
サポートパッケージとは、Dbvisit StandbyMPの処理がエラーで異常終了した際や
同期が停止してしまった際に、Dbvisit StandbyMPの設定ファイルやログファイル、
OS情報、アーカイブログのリスト、RMANのリポジトリ情報など、
障害原因の調査に必要な情報を自動で取得してくれる機能です。
Ver12.1.0までは、PIDまたはトレースファイルの指定により、
特定のトレースファイルのみサポートパッケージに含めて取得をしていました。
Ver12.2.0からは、期間の指定となり指定した時間から
過去にさかのぼる形(4、8、12時間)で収集され、
指定した期間内のトレースファイルがまとめて取得可能になりました。
※今後のバージョンアップにて修正予定でございますが、
Ver12.2.0時点ではGUIの言語設定が日本語のままですと、取得ができない不具合があります。
GUIの言語設定を一時的に英語に変更するか、CLIコマンドにて作成することで取得可能です。
Ver12.1.0とVer12.2.0のサポートパッケージの取得画面を比較してみます。
| 【変更前】Dbvisit StandbyMP Ver 12.1.0 |
|---|
![]() |
| 【変更後】Dbvisit StandbyMP Ver 12.2.0 |
|---|
![]() |
上記により、お問い合わせ時に必要な情報をより簡単に
収集できるようになりました!
最後に
Dbvisit StandbyMPを利用することで、
障害対策、障害からの復旧がGUI・CLIで簡単に実現できます!
Dbvisit StandbyMPの機能や利用方法・導入・費用について、より詳しい説明をご希望の方は、
どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい🤵
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
社内に保守体制もあり、Dbvisit StandbyMPに精通した
専門の技術者が運用のお悩みにお答えします。
構築についても『この環境・構成でも問題なく利用できるか』など
是非お気軽にお問い合わせ下さい。

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