新しいExadataのご紹介🍒
今回は、Oracle Exadataに新しい仲間が加わった情報をお届けします💗
Exadataの総合情報はOracle社のサイトをご覧ください
Exadataってなんだっけ?という方にはこちらの記事もおすすめです🍀
よろしくおねがいします
Exadata最新機種のX9M
先日、約2年ぶりにExadataの最新版であるX9M(X9M-2/X9M-8)の提供開始の発表がありました。
あわせて、日常的な管理タスクを、機械学習を使用して自動化するOracle Autonomous Databaseが使用できるクラウド環境のプラットフォームであるOracle Exadata Cloud@Customer X9Mや、OracleDatabaseに障害が発生してもデータの損失なしでデータベースを復元し、データベースの復元可能性を確保するために自動的にバックアップを検証するZero Data Loss Recovery Appliance X9Mについても提供開始されたとの発表がありました。
各種マニュアルやデータシートも公開されていますが、現時点では英語版のドキュメントのみのようです。
ドキュメントの詳細は、以下をご参照ください。
🌟マニュアル
👉https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-database-machine/books.html
👉https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/exadata-database-machine/index.html
🌟データシート
👉X9M-2
https://www.oracle.com/a/ocom/docs/engineered-systems/exadata/exadata-x9m-2-ds.pdf
👉X9M-8
https://www.oracle.com/a/ocom/docs/engineered-systems/exadata/exadata-x9m-8-ds.pdf
主な性能情報について
X8Mのストレージサーバから実装されたPMEM(永続性メモリ)と、100Gb/sの高速転送を実現するEthernetの仕組みを利用したネットワーク技術であるRDMA over Converged Ethernet(RoCE)はX9Mでも踏襲されています。
X8以前のバージョンでは、40Gb/s 転送速度を実現するInfinibandが提供されていましたから、2.5倍の速度による高速転送となります。
あくまでも理論上の速度ではありますが、40Gb/sでも早いと思っていましたが、それをさらに上回るNWの仕組みがあるとは驚きました。
PMEMやRoCEについては、過去の記事に記載がありますので宜しければご覧ください。
また、X9MではHWにおいてより高スペックになりましたので、表にまとめました。
DBサーバ
CPU | メモリ | ストレージ | |
X8M | 2 x 24コア Xeon 8260 (2.4 GHz) |
384 GB | HDD 4 x 1.2 TB |
X9M | 2 x 32 コア Xeon 8358 (2.6 GHz) |
512 GB | FLASH 2 x 3.84 TB |
今まで、DBサーバのストレージはHDDでしたが、X9MではFLASHが採用されており容量も増えています。
メモリやコア数も約33%増加しており、CPUの性能もベンチマークサイトにて類似のスペック情報を確認したところ、かなり高速化しているように見えます。
出典:PASSMARK
ストレージサーバについては、HCモデル(1/4rack以上)について記載していますが、
HC(1/8rack)/EF/XTの情報の詳細については、性能一覧のブログ記事をご確認頂ければと思います。
ストレージサーバ(HCモデル)
CPU | メモリ | ストレージ | FLASH | PMEM | |
X8M | 2 x 16 コア Xeon 5218 (2.3 GHz) |
192 GB | HDD 12 x 14 TB |
4 x 6.4 TB | 1.5 TB |
X9M | 2 x 16 コア Xeon 8352Y (2.2 GHz) |
256 GB | HDD 12 x 18TB |
4 x 6.4 TB | 1.5 TB |
ストレージサーバは、HDDが1本あたり4TB増えており、ストレージサーバ1台あたり、48TBも増えていることになります。
FLASHやPMEMの容量に変化はありませんでしたが、メモリは33%増加しています。
1世代前のX8Mとの比較でも、このようなスペックの変化がありましたが、もっと極端な例で比較してみたいと思います。
例えばX2-2のフラッグシップモデルであるフルラックのストレージサーバは、14台(各サーバのディスク数12本)で約336TBですが、X9M-2の最小構成である1/8rackのストレージサーバは、3台(各サーバのディスク数6本)では、約324TBでほぼ同等のスペックです。
また、X2の時は大容量のFLASHやPMEMが搭載されておらず、X9M-2ではHDDより高速なHWが別途搭載されていますので、使用頻度の高いデータはFLASHやPMEMに配置する事でデータアクセスの高速化といったパフォーマンスの面でも恩恵が受けられます。
X2-2 は10年ほど昔のモデルのため、現在使用されているお客様はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、X2-2ではなくても古いバージョンのExadataを使用されていて、リプレースを考えているお客様としては、それ相応のサーバ台数削減ができるので、ライセンス/運用コスト/サーバ設置にかかる電力の省力化も実現できるのではないでしょうか。
まとめ
今回のX9Mでは、HWがさらに高スペックになり、高速のNW技術と200以上あるExadataの機能を組み合わせて、今まで以上に大容量のデータを格納することができて、且つ大量データの高速処理を実現出来るようになっています。
当社では、豊富なExadata導入実績があり、Exadataの再販権も取得していますので
Exadataを購入して頂き、導入まで行うことも可能です。
再版権の取得については、こちらのブログ記事に詳細が記載されていますので、ご参照下さい。
Exadataについて何かご不明なことや、ご興味を持たれたことがございましたら、どんな些細な事でも構いませんので、お気軽に当社までお問合せ下さい。