目次
前回のおさらい
みなさん、こんにちはDbvisit Standby製品チームです。
前回の記事では、とあるお客様へ「Oracle SE2 + Dbvisit Standby」のご提案をしたところ、Oracle CloudのDatabase Cloud Serviceで大幅な価格改定が行われ、新たな提案を行うというところで終わりました。
今回は、Database Cloud Serviceを用いた新しい提案内容と、元々の提案内容の比較を行っていきます!
宜しくお願いします。
2020年6月、Oracle Cloudが本気を出しました
当初は「Oracle SE2 + Dbvisit Standby」を提案しましたが、
2020年6月、日本オラクル社はOracle Cloudの「Database Cloud Service」で価格改定を行いました。
この価格改定でDbaaS Enterprise Editionの1時間あたりの単価が64.41円/時間から20%ものコストダウンが行われた結果、
EEを年間50万円以下で利用可能となったのです!
価格改定後のEEの価格表
Database Cloud Service は1 OCPU 当たりの単価が決まっており、「 OCPU 」の個数で費用が決まります。
サービス名 | 単価 (OCPU/時間) |
OCPU 数/メモリ | 年間費用(小計) |
Database Cloud Service EE | \51.61 | 1 OCPU /15GB | \460,776 |
2 OCPU /30GB | \921,552 | ||
4 OCPU /60GB | \1,843,104 | ||
8 OCPU /120GB | \3,686,196 | ||
16 OCPU /240GB | \7,372,392 |
※費用は2021年6月時点の価格となり、今後変更になる可能性があります。
24時間365日の利用で「460,776円」とEEとして破格の価格に設定されております。
そのため、最小 OCPU 構成でも年間50万円以下で利用が可能となり、
災害対策環境を考慮しても、100万円以下で利用する事ができます。
なおEEの年間ライセンス、保守費用は
Processorライセンス製品価格が 570万円
Processorライセンス初年度保守費用が 125.4万円
となりますので、いかにOracle Cloudの価格が破格であるかが分かりますね!
※ライセンス費用の詳細は当社HPを参照ください。
定価ベースといえども、1/14の価格は破格ですね。
「Oracle SE2 + Dbvisit Standby」vs.「Oracle EE + Data Guard」! 具体的な金額は?
お客様事例に戻りまして、当初予定の「Oracle SE2 + Dbvisit Standby」と「Oracle EE + Data Guard」
それぞれの概算費用を算出し比較してみました。
※下記の例で算出された費用はOracle Cloud費用・製品費用の合計金額であり、SI費用は含まれておりません。
①Database Cloud Service SE2 + Dbvisit Standby
OCI構成 | 項目 | 費用(年間) |
---|---|---|
DBサーバ | 1OCPU 15GB | \2,019,756 |
内部ストレージ | 256GB | |
Oracle ライセンス | SE2 | |
同期方式 | Dbvisit Standby |
②Database Cloud Service EE + Oracle Data Guard
OCI構成 | 項目 | 費用(年間) |
---|---|---|
DBサーバ | 1OCPU 15GB | \990,504 |
内部ストレージ | 256GB | |
Oracle ライセンス | EE | |
同期方式 | Oracle Data Guard |
コスト比較
構成 | 費用(年間) |
①Database Cloud Service SE2 + Dbvisit Standby | \2,019,756 |
②Database Cloud Service EE + Oracle Data Guard | \990,504 |
なんとEEの費用がSE2の費用の半額以下になりました!
これだけの削減は効果が大きいため、こちらも提案致しました。
100万以下で災害対策環境が作れるのはコストメリットが高く、
開発/検証環境としての利用も可能になりますよね。
お客様の声
結果として今回のお客様は Database Cloud Service EE + Oracle Data Guard構成を採用 することとなりました。
選定のポイントになった点は以下の通りです。
- コストが現在のサービスにマッチしている。
- EEがオンライン中に索引再編成が可能な点やパラレル処理(※)に魅力を感じた
※パラレル処理は2 OCPU以上利用時に可 - 今後サービス拡張時にOracle Advanced Securityや、Oracle Partitioning、Oracle Multitenant、Oracle RAC など
システムの拡張に合わせたラインナップが揃っている - 少額から開始できるのでスタート時の仕切りが低い。
次回予告
今回のお客様の選定ポイントとなったEEに関して、なぜこれほどいろんな企業様に採用されているのか、どういうところが良いのか、採用にあたっての注意点はあるのか?をまとめていきます。
お楽しみに!
最後に
もし、現在 Oracle Database環境のリプレースを検討されていましたら
現在のDBサーバのご利用状況を鑑みて最適な構成(All Cloud構成やハイブリッド構成など)を提案させて頂きますので、お気軽にご相談くださいね。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました😆
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