前回のおさらい

みなさん、こんにちは。プラチナホルダーの小酒井です。

前回はADWインスタンスへの接続まで行いました。
内容を確認したい方はこちらからご覧下さい。

さて、今回はサンプルデータセットを利用したデータベース操作から行いましょう。

サンプルデータセットを利用したデータベース操作

ADWは、Sales History(SH)のサンプル・スキーマとStar Schema Benchmark(SSB)データ・セットを提供しています。これらのデータ・セットは、それぞれSHスキーマとSSBスキーマにあります。

SQL Developer で前に作成した、「admin_low」接続を選択します。
② クエリをワークシートに入力します。
③ 「スクリプトの実行」ボタンをクリック実行します。

処理時間、選択行数を確認します。

再度実行してみると、処理時間が大幅に短縮されました。

Result Cacheがデフォルトで有効化されているようです。

ADMIN(adw1129_low)> sho parameter result

NAME                                 TYPE        VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
client_result_cache_lag              big integer 3000
client_result_cache_size             big integer 0
result_cache_max_result              integer     1
result_cache_max_size                big integer 10M
result_cache_mode                    string      FORCE
result_cache_remote_expiration       integer     0
ADMIN(adw1129_low)>

またADWではデフォルトでSQL文のオプティマイザ・ヒントが無視される設定になっているようです。

ADMIN(adw1129_low)> sho parameter optimizer_ignore_hints

NAME TYPE VALUE
------------------------------------ ----------- ------------------------------
optimizer_ignore_hints boolean TRUE
ADMIN(adw1129_low)>

ALTER SESSIONを使用して、セッションレベルでOPTIMIZER_IGNORE_HINTSパラメータをFALSEに設定してオプティマイザ・ヒントを有効にし、NO_RESULT_CACHEヒント句であらためて確認してみます。

Result Cacheを使用せずに実行されたようです。
性能検証を実施する際には、このあたりについて注意が必要となりそうです。

ローカルファイルをADWにロード(SQL Developer)

手元のPCにあるローカルファイルをADWに読み込んでみます。
①admin low の接続から「」を右クリックします。
②「データのインポート」をクリックします。

データの選択

データのインポート・ウィザード画面が開きます。

①「参照」をクリックして、ロードするファイルを選択します。
②「次」をクリックします。

表の指定

①表名に「CHANNELS」と入力します。
②「次」をクリックします。

列の指定

どのカラムを読み込むかを選択することができます。全てのカラムが選択された状態にします。
①全てのカラムを選択します。
②「次」をクリックします。

列指定の定義

データタイプの変更が可能です。
「次」をクリックします。

ロード内容の確認、ロード実行

インポート操作のサマリが表示されます。
問題なければ「終了」を選択します。(直接、ロードが開始されます。)

ロード結果の確認

データのロードが完了するとインポート終了のメッセージが表示されるのでOKをクリックし閉じます。

ロード結果を確認します。

①リロードをクリックします。(表の一覧に「CHANNELS」が表示されます)
②確認用のクエリを入力します。
③クエリを実行し、データ内容・件数を確認します

皆さんも確認できましたでしょうか?

今回はここまでです。
次回はADWのダイナミックスケーリングからお話します。
お楽しみに!

投稿者プロフィール

DBひとりでできるもん運営チーム
DBひとりでできるもん運営チーム
「DBひとりでできるもん」運営チームです。
「親しみやすさと技術力」をテーマに、技術情報・サービス・インフラ系資格取得に役立つ情報、社員等の情報をお届けします。
70名弱の事業部員で鋭意、執筆中です。
少しでも当社を知って頂けるよう、愛情込めて頑張ります!
※facebook、X(旧twitter)、インスタグラムでは「DBひとりでできるもん」の更新情報を発信しています。