はじめに

みなさん、こんにちは
Oracle Cloud Infrastructure 検証チームです。

今回は
OCI機能のコネクタ・ハブの機能について
紹介したいと思います。

概要

コネクタ・ハブとは

コネクタ・ハブとは、Oracle Cloud Infrastructureのサービス間のデータ移動を行います。
データの元となるソースとソースのデータ移動先のターゲットでどんなリソース・サービスがあるかについては、以下のリンクをご参照ください。

各ソースとターゲット一覧

実機検証

今回はソースのログからメール通知を行います。

前提

メールの通知先として利用するトピック・サブスクリプションは作成済みとします。

それを踏まえて検証の流れとしては以下となります。

  1. コネクタの作成
  2. メール通知の確認

コネクタの作成

    1. コンソールメニューから 監視および管理 →「ロギング」配下の コネクタを選択します。
    2. コネクタの作成画面で必要項目を入力後、作成ボタンをクリックします。
      • コネクタ名 – 任意 (例:Audit_login_Notifications)
      • 説明(オプション) – 任意
      • リソース・コンパートメント – 任意
      • サービス・コネクタの構成
        • ソース – リストから [ロギング] を選択
        • ターゲット – リストから [通知] を選択

    • ソースの構成
      • コンパートメント名 – [ルートコンパートメント]を選択
      • ログ・グループ – リストから [_Audit] を選択
      • サブコンパートメントに_Auditを含めない – 任意 ※サブコンパートメントを含む監査ログの監視をしたい場合には、チェックを有効化
      • ログ – 設定なし (非活性項目)
    • ログ・フィルタ・タスク
      • フィルタ・タイプ – リストから [イベント・タイプ] を選択
      • サービス名 – リストから [Identity SignOn] を選択 (または直接入力も可)
      • イベント・タイプ – リストから [Interactivelogin]、[Verify MFA Token] を選択 (または直接入力も可)

      今回はログインすべてをメール通知させるため、フィルタの追加はしません。ログイン失敗のみにすることなども可能です。

    • タスクの構成
      • タスクの選択 – 未選択

    • ターゲットの構成
      • コンパートメント – 事前に作成したトピックが含まれるコンパートメントを選択
      • トピック – 事前に作成したトピックを選択
      • メッセージの書式 – [フォーマットされたメッセージの送信] を選択
    • ログの有効化
      • ログの無効 – 今回は無効化のまま

      ターゲットの構成とログの有効化の間に以下のポリシーを作成してください。というメッセージがある場合は作成ボタンよりポリシーを作成してください。

2.メール通知の確認

  1. OCIへログインを実施します
    設定が完了したので実際にOCIのログインを行ってみます。今回はユーザ/パスワードでのログイン失敗で通知させてみます。
  2. メールが届くまで数分待ちます
  3. 受信したメールを確認します。以下の件名でメールが通知されます。
    • 件名:OCI Service Connector Hub Notification: com.oraclecloud.IdentitySignOn.InteractiveLogin[“message”]を見るとログインが失敗しているメッセージが表示されています。

最後に

いかがでしたでしょうか。
コネクタを作成することで監査ログからメール通知を飛ばすことができました。
他にもメトリックから飛ばすこともできますので、インスタンス障害などでも使用することができます。

今回は監査ログから直接メール通知を飛ばしているため不要な情報も載ってしまっています。
次回メッセージの出力を整理したものをご紹介したいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

OCIに関する技術記事一覧はこちら
OCIに関するお問い合わせはこちら

投稿者プロフィール

技術チーム
技術チーム
DBひとりでできるもんを盛り上げるべく、技術チームが立ち上がり早6年。ひとりでできるもんと言いつつ、技術者が読んでプッとなるような、極めてピンポイントでマニアックな技術ネタを執筆しています!