
はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
こちらの記事では、Dbvisit Standbyの基本的な機能について、その使い方を実際の操作画面をお見せしながら紹介します。
今回は、下記機能についての紹介です。
- アーカイブログの再転送
初めて Dbvisit Standby を使う人でも、これを見れば安心ですね。

アーカイブログの再転送とは何か
Dbvisit Standbyでは、プライマリDBで生成されたアーカイブログをスタンバイサーバに転送し、スタンバイDBに適用することでデータの同期をとっています。
しかし、スタンバイサーバにて、スタンバイDBに適用前のアーカイブログを間違えて削除してしまった等で紛失し、同期が取れなくなってしまうことがあります。
アーカイブログの再転送は、上記のようなスタンバイサーバでのアーカイブログ紛失時に、プライマリサーバのアーカイブログを指定して再度転送し、
同期を再開させることができる機能です。
注意点 |
※プライマリサーバにも対象のアーカイブログが残っていない場合は、スタンバイ再同期の手順が必要となります。 |
プライマリサーバにアーカイブログが残っていなくても、「スタンバイ再同期機能」で復旧できるから大丈夫ですね。

アーカイブログの再転送の実行方法
Dbvisit Standbyではアーカイブログの再転送を、GUIを操作することで実行できます。
状況確認
現在の状況を確認します。
現在は画像の通り、データ同期に必要なアーカイブログがスタンバイサーバに存在せず、ログ適用に失敗する状況です。
「ログ適用」の機能と手順については下記の記事をご覧ください。
【Dbvisit Standby】チュートリアル_手動による同期と同期状況の確認
以下はスタンバイサーバのアーカイブログの転送先です。
「シーケンス番号3563、スレッド番号1」のアーカイブログが存在しません。
[oracle@node2 arch_backup]$ ls -l
合計 3668
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 3190272 6月 10 15:08 1_3558_1190546301.arc
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 20992 6月 10 15:18 1_3559_1190546301.arc
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 371712 6月 10 15:28 1_3560_1190546301.arc
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 111104 6月 10 15:38 1_3561_1190546301.arc
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 38912 6月 10 15:48 1_3562_1190546301.arc
-rw-r--r-- 1 oracle oinstall 6656 6月 10 15:59 1_3564_1190546301.arc
転送時に指定が必要になるので、シーケンス番号・スレッド番号を控えておきます。
以下はプライマリサーバのアーカイブログの出力先です。
プライマリサーバには「シーケンス番号3563、スレッド番号1」のアーカイブログがまだ残っています。
[oracle@node1 archive]$ ls -l 合計 37324 -rw-r----- 1 oracle oinstall 3190272 6月 10 15:08 1_3558_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 20992 6月 10 15:18 1_3559_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 371712 6月 10 15:28 1_3560_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 111104 6月 10 15:38 1_3561_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 38912 6月 10 15:48 1_3562_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 44032 6月 10 15:55 1_3563_1190546301.dbf -rw-r----- 1 oracle oinstall 6656 6月 10 15:59 1_3564_1190546301.dbf
アーカイブログの再転送実施
コンソール画面で対象環境にカーソルを合わせ、「処理」を押します。
次に、一番下の高度なオプションの中から、「1つのログファイルを送信する」を押します。
「1つのログファイルを送信する」の画面で、先ほど確認した再転送対象のアーカイブログのシーケンス番号、スレッド番号を指定します。
入力ができたら、「開始」を押します。
タスク履歴に「このアクションは成功しました」と表示され、無事に再転送の処理が完了しています。
再度ログ適用を実施
必要なアーカイブログの再転送が完了したので、再度ログ適用を実施し同期が復旧できることを確認します。
無事、ログ適用が完了しました。
先ほど転送した「シーケンス番号3563、スレッド番号1」のアーカイブログが、スタンバイDBに適用されていることがわかります。
以上で、アーカイブログ再転送は完了です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
GUIによる直感的な操作が可能なので、思っていたよりも簡単に実行できたのではないでしょうか。
スタンバイサーバで適用前のアーカイブログを間違えて削除してしまい、簡単に同期を復旧させたいというときは、是非「アーカイブログの再転送」をご活用ください。
複雑な処理も、Dbvisit Standbyなら
簡単に実行できるので、ご安心ください。

今後も Dbvisit Standby MPの最新情報をお届けしてまいりますので、DBひとりでできるもんを宜しくお願い致します。
Dbvisit Standbyの機能や利用方法・導入・費用については、より詳しい説明をご希望の方は、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい🤵
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