
はじめに
こんにちは。
生成AI検証チームの宮井です。
先日当サイトではAIチャットボットの提供を開始いたしましたが、今回は「生成AIの良いプロンプトの書き方」について解説します。
ここでは、当サイトのチャットボットというより一般的なチャットボットに対するプロンプトの説明になります。
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良いプロンプトを書くことが生成AI活用の鍵
生成AIを効果的に使うためには「良いプロンプトを書くこと」はとても重要です。
プロンプトとはAIに対する指示文のことで、これが明確で具体的であればあるほど、AIは期待通りの回答や文章を生成してくれます。
検索エンジンとはまた違った書き方が必要になりますので、少し慣れる必要があるかもしれません。
つまり、生成AIの性能を最大限引き出すためには、プロンプトの書き方を理解し、工夫することが不可欠です。
なぜプロンプトの書き方が重要なのか?
生成AIは大量のデータをもとに文章や画像を作り出しますが、AI自身は「何を求められているか」を自動で判断できません。
人間が与えるプロンプトの質によって、結果の質が大きく左右されます。
例えば、曖昧な指示や情報が不足しているプロンプトだと、AIは的外れな回答を返すことがあります。
一方で、具体的で詳細なプロンプトは、AIに正確な意図を伝えられるため、より良いアウトプットが得られます。
そのため、初心者でもわかりやすく、かつ効果的なプロンプトの書き方を学ぶことが、生成AI活用の第一歩となるのです。
プロンプトの書き方のポイント
ここからは、実際に初心者が押さえておきたいプロンプトの書き方のポイントを紹介します。
- 背景や目的を明確にする
「何を知りたいのか」「どんな文章を作りたいのか」をはっきりさせましょう。
初めて会った人に質問するように書いてあげてください。
あいまいな表現は使用せず、誤解が発生しないような書き方がベストです。
検索エンジンのように単語のみ羅列するだけでは、欲しい回答が返ってこない可能性があります。
良いプロンプトの例:「初心者向けにわかりやすいPython入門記事を書いてください」 - 具体的な条件を加える
文字数やトーン、対象読者などを指定すると、AIがより適切な文章を生成します。
良いプロンプトの例:「500文字程度で、専門用語は使わずに説明してください」 - 段階的に指示を与える
複雑な内容は一度に伝えず、段階的に質問や指示を分けると良いです。
良いプロンプトの例:「まずPythonの特徴を3つ挙げてください。その後、簡単なコード例を示してください」 - 例示を活用する
具体例を示すことで、AIにイメージを伝えやすくなります。
良いプロンプトの例:「以下のような文章スタイルで書いてください:〜」
これらのポイントを踏まえてプロンプトを書くと、質の高い回答を得やすくなります。
私もそうでしたが、主語が抜けたり、前提を書けていないと、とんちんかんな回答が返ってきやすくなります。
ただし、最初からすべての情報を盛り込もうとすると、書くだけでも大変ということになりかねませんので、
この程度の情報でも十分かな?というところで一度聞いてみて、あとから付け足していくということも全然ありだと思います。
「とっても優秀だけど前情報がなにもない秘書」に仕事を頼むように指示だしするのがコツみたい

まとめ
今回は良いプロンプトの書き方のポイントを解説しました。
これ以外にも様々な工夫があると思いますが、良いプロンプトを書くことが期待する答えを得るためには必要です。
今後もAI関連の記事も発信していきたいと思いますので、ぜひ当サイトをチェックしてください。
「Oracle Database 23aiのAI Vector Searchを試してみました」の記事もどうぞ!

投稿者プロフィール

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Oracle Database、Oracle Cloud、生成AIに関するエンジニア兼プリセールスなどを担当しています。
社内のOCI検証チームのとりまとめやAI検証チームの技術リーダーをしています。
資格はOracle Cloud Infrastructure Architect Professional 2023等を取得しています