
はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
こちらの記事では、Dbvisit Standbyの基本的な機能について、
その使い方を実際の操作画面をお見せしながら紹介します。
今回は、下記機能についての紹介です。
●ログローテーション
初めて Dbvisit Standby を使う人でも、これを見れば安心ですね。

ログローテーションの概要
Dbvisit Standbyにはログローテーションの機能が備わっています。
運用中に出力されたログファイルやトレースファイルが
蓄積していくとディスク容量の圧迫に繋がるため、
要件を満たすファイルは圧縮もしくは削除される仕様となっています。
一部要件は変更することが可能です。
以下では、Dbvisit Standby Ver11におけるログローテーション対象ファイルの種類や、
設定の変更方法についてご説明いたします。
※検証はVer11で実施いたしましたが、最新のVer12においても仕様や設定方法は同様です。
ログローテーション対象ファイルの種類
ログローテーションの設定が可能な対象ファイルについてご説明いたします。
トレースファイル | |
---|---|
場所 | <DBVISIT_BASE>/standbymp/oracle/trace/ <pid>_dbvctl_<function>_<DDC>_<yyyymmddhhmi>.trc |
内容 | コマンド実行毎に作成される実行ログの詳細 |
ログローテーションの 初期設定 |
4日より古く、かつ100ファイル以上蓄積された場合に削除 |
設定する DDCパラメータ |
DAYS_TO_KEEP_TRACE、NUM_TRACE_TO_KEEP |
histファイル | |
---|---|
場所 | <DBVISIT_BASE>/standbymp/oracle/log/dbvisit_<DDC>.hist |
内容 | Dbvisitによる処理の詳細、プライマリとスタンバイ間での アーカイブログギャップに関する情報 |
ログローテーションの 初期設定 |
5MBでローテーションし、5世代保存 |
設定する DDCパラメータ |
LOG_FILE_ROTATE_MAX、LOG_FILE_SIZE_MAX_MB |
デーモンのログファイル | |
---|---|
場所 | <DBVISIT_BASE>/standbymp/oracle/log/dbvisitd_<DDC>.log |
内容 | デーモン(自動同期処理)に関するコマンドの実行履歴ログ |
ログローテーションの 初期設定 |
5MBでローテーションし、5世代保存 |
設定する DDCパラメータ |
LOG_FILE_ROTATE_MAX、LOG_FILE_SIZE_MAX_MB |
アーカイブログ管理ログ | |
---|---|
場所 | <DBVISIT_BASE>/standbymp/oracle/log/dbvisit_<DDC> _arch_management.logfiles |
内容 | ログ転送・適用内で実行されるアーカイブログ管理の結果 |
ログローテーションの 初期設定 |
5MBでローテーションし、5世代保存 |
設定する DDCパラメータ |
LOG_FILE_ROTATE_MAX、LOG_FILE_SIZE_MAX_MB |
ログローテーションに関するDDCパラメータ
DDCファイルの以下のパラメータを編集することで、
ログローテーションの設定を変更することが可能です。
DAYS_TO_KEEP_TRACE ※ | 対象ファイルの保持日数を設定します。(初期値:4) |
---|---|
NUM_TRACE_TO_KEEP ※ | 対象ファイルの保持数を設定します。(初期値:100) |
LOG_FILE_SIZE_MAX_MB | 対象ファイルの上限サイズを設定します。(初期値:5) 上限に達した場合、バックアップファイルが作成されます。 |
LOG_FILE_ROTATE_MAX | 上記で作成されたバックアップファイルの保持数を 設定します。(初期値:5) |
※DAYS_TO_KEEP_TRACEとNUM_TRACE_TO_KEEPは連携して動作します。
例えば初期設定では、トレースファイルが合計120ファイル存在する場合、その中から
「生成日から5日以上経過したファイル」のうち、「最新でない20ファイル」が削除されます。
※無効にする場合、0(ゼロ)に設定します。
DDCパラメータの変更方法
Dbvisit StandbyではDDCパラメータの変更をGUIを操作することで実行できます。
Dbvisit Standby Ver11のコンソール画面にてご紹介します。
コンソール画面で対象環境にカーソルを合わせ、「処理」を押します。
右側の項目一覧の「高度なオプション」を展開し、
「構成(DDC)を編集する」を押します。
パラメータ「DAYS_TO_KEEP_TRACE」と「NUM_TRACE_TO_KEEP」は
デフォルトで表示されます。該当パラメータの鉛筆マークを押します。
パラメータ「LOG_FILE_SIZE_MAX_MB」と「LOG_FILE_ROTATE_MAX」は
デフォルトでは表示されません。
パラメータを表示するには「構成(DDC)を編集する」画面の上部にある
「+パラメータを追加」を押下します。
追加したいパラメータ名と任意の設定値を入力し、
「保存」を押下すると設定完了です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
GUIによる直感的な操作が可能なので、
思っていたよりも簡単に実行できたのではないでしょうか。
Dbvisit Standbyのログをより柔軟に管理したい場合は、
是非「ログローテーション」をご活用ください。
複雑な処理も、Dbvisit Standbyなら
簡単に実行できるので、ご安心ください。

今後も Dbvisit Standby MPの最新情報をお届けしてまいりますので、
DBひとりでできるもんを宜しくお願い致します。
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