目次

はじめに

こんにちは。ひとりでできるもん運営チームです!
いつもひとりでできるもんをご愛読頂きありがとうございます。

前回、Oracleライセンスよくある質問集(FAQ)を紹介しましたが、その後もお客様からよく頂くご質問をまとめてみました。
今回はクラウドや仮想環境、マイグレーションにおけるOracleライセンスに関する内容です!

Oracleライセンスご検討の際の一助になれば幸いです。
※Oracleライセンスの金額・選定方法・見積方法はこちら

本内容は2021/09/28現在のもので、最新情報はオラクル社公式サイトを確認くださいませ。

Oracleライセンスよくある質問集_2

Oracle Cloud上にオラクル製品のライセンスを持ち込むこと(BYOL: Bring Your Own License)は可能ですか?

可能です。

Oracle Cloud上にインストール/稼働するオラクル製品の必要ライセンス数については、Oracle Processor Core Factor Table(オラクル社公式サイト)Oracle Processor Core Factor Table日本語補足説明資料(オラクル社公式サイト)をご参照下さい。

他社のクラウド・サービスに、ライセンス持ち込み(BYOL)でオラクル製品を使う場合、必要なライセンス数はどうなりますか?

クラウド・サービスにオラクル製品を導入して使用する場合も
原則としてオラクル製品がインストールされる、または稼働する物理サーバーにライセンスが必要となります。

クラウド・サービスが仮想化環境である場合、必要ライセンス数等は仮想化環境にオラクル製品を導入する場合と同様です。

Oracle Database Standard Edition 2 のライセンスを他社のクラウド・サービスに持ち込むことは可能ですか?

Oracle Database Standard Edition 2 は、2 CPUソケットまでのサーバーに導入可能なライセンスです。

クラウド環境であっても、Oracle Database Standard Edition 2の導入先が2 CPUソケットの物理サーバーであれば、Oracle Database Standard Edition 2を導入可能です。

なお、他社クラウド・サービスにオラクル製品を導入して使用する場合も、原則としてオラクル製品がインストールされる、または稼働する物理サーバーにライセンスが必要となります。
クラウド・サービスが仮想化環境である場合、必要ライセンス数等は仮想化環境にオラクル製品を導入する場合と同様です。

AmazonやMicrosoftが提供しているクラウド・サービスで使えるオラクル製品の機能を教えて下さい。

クラウド・サービス上で使用できるオラクル製品の機能は、クラウド・サービスの内容に依存します。
各社が提供するサービスの内容については、サービス提供元へお問い合わせ下さい。

オラクルのIaaSで使用可能なOSは何ですか?

オラクルがイメージを提供しているOSは以下の通りです。(2020年4月現在)
Oracle Linux、CentOS、Ubuntu、Microsoft Windows Server
提供しているバージョンについては、以下のマニュアルをご確認くださいませ。
https://docs.cloud.oracle.com/en-us/iaas/images/
また、お客様自身でイメージを持ち込んでいただくことで、上記以外の多様なOSをご利用いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://docs.oracle.com/cd/E97706_01/Content/Compute/References/bringyourownimage.htm

サーバー仮想化ソフトウェア(Oracle VM 、VMware、Hyper-Vなど)を使用した場合のライセンスカウントはどのようになりますか?

VMware、Hyper-VなどはSoft Partitioningの分類となり、Oracle製品がインストールされる(又は稼働する)物理サーバーに搭載されている全ての物理プロセッサがライセンスカウントの対象となります。
※Oracle製品がインストールされる(又は稼働する)仮想マシン(VM)の数は、必要ライセンス数には関係ありません。
→ このことにより対象が広くなり膨大な費用が発生する為、当社では仮想環境でのOracleライセンスの販売は基本的に行っていません。

Oracle Database 製品をNamed User Plusライセンスで購入される場合は、Oracle製品がインストールされる(又は稼働する)物理サーバーそれぞれについて、Oracle製品を使用する権限を持つ特定個人の人数分(製品ごとに定められている最少ユーザー数を下回る場合は、最少ユーザー数分)のライセンスが必要です。

Processor、Named User Plusの定義については契約書のライセンス定義をご参照下さい。
契約書のサンプルは次のURL(オラクル社公式サイト)にございます。
http://www.oracle.com/jp/corporate/ol-toma-v111412-jp20130107-sam-1888604-ja.pdf

なお、Oracle VM Serverは、以下の文書(オラクル社公式サイト)で示す限りにおいて、Hard Partitioning テクノロジーとして使用することができます。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/ovm-hardpart-168217.pdf

Soft Partitioning、Hard Partitioning については、Partitioningガイド(オラクル社公式サイト) をご参照下さい。

HA構成におけるライセンスカウントについて教えてください。

原則として、Oracle製品がインストールされている全物理サーバー(インストール作業を伴わなくても、Oracle製品が稼働する物理サーバーはこれに含みます)にライセンスが必要です。

そのため、いわゆる HA構成についても、通常運用時に待機サーバーでOracle製品が起動するかどうかに関わらず、原則としてOracleをインストールする、または稼働させる全物理サーバーがライセンス課金対象となります。

但し、2009年4月1日以降に新規ご購入のライセンスに対しては、オラクル社が定義するデータ・リカバリ・ポリシーが適用されます。
データ・リカバリ・ポリシーで定義する構成に該当する場合、必要ライセンス数は次のように計算します。
※待機サーバーの電源ON/OFFは関係致しません。
※ソフトウェアによる仮想化環境はデータ・リカバリ・ポリシー適用対象外です。

【Named User Plusライセンスの場合】
本番サーバー・待機サーバーを1つのコンピュータとみなした上で、アクセスする全ユーザーをカウントします。
※各製品で設定された最少ユーザー数を下回る数でのライセンス購入は出来ません。
※最少ユーザー数がProcessor数やコンピュータ数に依存する製品については、本番サーバー・待機サーバー全体のCPUコア数、サーバー台数に基づき計算する必要があります。
ただし、後述の「フェイルオーバー構成」に該当する場合は、待機サーバー1台分 を除外して最少ユーザー数を計算します。

【Processorライセンスの場合】
本番サーバー・待機サーバーに搭載された総プロセッサ数をカウントします。
※マルチコアプロセッサが搭載されているサーバーでの必要ライセンス数は、「マルチコア・プロセッサ(マルチコアCPU)ではどのようにライセンスをカウントしますか?」をご参照下さい。
※フェイルオーバー構成に該当する場合に限り、待機サーバー(待機サーバーが複数台ある場合はそのうち1台分のみ)のライセンスは不要です。

<<フェイルオーバ構成 適用条件(全て必須条件)>>
・クラスタ構成(クラスタウェアを利用した構成)であること
・共有ディスクを利用した構成であること
・待機サーバーでのOracle製品稼働日数が年間10日以内であること

詳細についてはオラクル社公式サイト、Oracle データ・リカバリ・ポリシーOracleテクノロジー製品 価格表をご確認下さい。

災害対策などのために、別の物理サーバーに待機用データベースを作成する場合のライセンスの考え方を教えて下さい。

待機系サーバーにてOracle Databaseがインストールされる、あるいは稼働する場合には、待機系サーバーにもOracle Databaseのライセンスが必要です。

また、待機系サーバーのライセンス契約は、本番サーバーと価格単位(ProcessorまたはNamed User Plus)を同一にする必要があり、本番サーバーにオプションのライセンス(PartitioningオプションやDiagnostics Packオプションなど)がある場合には、待機系サーバーにも同じオプションが必要となります。
なお、Named User Plusライセンスの場合、本番サーバー・待機サーバーを1つのコンピュータとみなした上で、アクセスする全ユーザーをカウントします。
ただし、最少ユーザー数は本番サーバー、待機系サーバーの合計で算出する必要があります。

FTサーバーにOracle Databaseを導入する場合の必要ライセンス数を教えて下さい。

原則として、Oracle製品がインストールされている全物理サーバー(インストール作業を伴わなくても、Oracle製品が稼働する物理サーバーはこれに含みます)にライセンスが必要です。

また、FTサーバーはデータ・リカバリ・ポリシー(オラクル社公式サイト)で定める「フェイルオーバー」の構成には該当せず、Partitioningガイド(オラクル社公式サイト)に記載の「Hard Partitioning」にも該当しません。
そのため、Processorライセンスの場合、FTサーバーに搭載されている全ての物理CPUがライセンス課金対象となります。
Named User Plusライセンスの場合、FTサーバーの筐体内にある2台の内部サーバーが(例えばメンテナンス時などに)それぞれ独立して稼働可能な場合、2台の物理サーバーにOracle Databaseを導入したとみなし、ライセンスは実ユーザー数×2台分必要となります(最少ユーザー数も2台の合計で計算します)。

現在Oracle Database Standard Editionを4プロセッサ搭載のサーバーで稼働させています。Oracle Database Standard Edition 2にライセンスを移行し、同じサーバーで使用することは可能ですか?

Oracle Database Standard Edition 2がインストールされる(又は稼働する)物理サーバーの最大搭載可能CPUソケット数は2以下である必要があります。

そのため、4プロセッサ搭載のサーバーでは、Oracle Database Standard Edition 2を使用することはできません。
4プロセッサ搭載のサーバーでOracle Databaseをご使用いただく場合には、Oracle Database Enterprise Editionへのライセンス移行(マイグレーション)をご検討ください。

Oracle Database Standard Edition OneのNamed User Plusライセンスを保有しています。ユーザーを追加するのですが、既存のライセンスにOracle Database Standard Edition 2のライセンスを購入すれば良いですか?

Oracle Database Standard Edition OneのライセンスをOracle Database Standard Edition 2のライセンスに移行(マイグレーション)して頂いた上で、
Oracle Database Standard Edition 2のライセンスを追加するユーザー数分ご購入下さい(既存のライセンスがOracle Database Standard Editionの場合も同様です)。

保守契約を締結している場合、Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition Oneともに、ライセンスは無償で Oracle Database Standard Edition 2 にマイグレーションできます。

ただし、Oracle Database Standard Edition 2の最少ユーザー数に満たないNamed User Plusライセンスをマイグレーションする場合は、最少ユーザー数に対する不足分について、Oracle Database Standard Edition 2のライセンスを追加購入する必要があります。
(Oracle Database Standard Edition 2の最少ユーザー数は、物理サーバー毎に10 Named User Plusです。)

これまで、Oracle Database Standard Edition OneからOracle Database Standard Edition 2にマイグレーションする場合は、サポート料金が現在の金額に対して20%加算となっておりましたが、2021年6月1日以降のマイグレーション実施分からは20%加算は無くなる形に変更となりました。

2021年7月より一定の要件を満たす場合に、Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition Oneライセンスを使用するエンドユーザー様ご自身がOracle Software Delivery Cloudサイト上の「Oracle Database Standard Edition 2 Standard Terms and Restrictions」を承諾いただくことで、Oracle Database Standard Edition 2を利用可能となりました。

Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition OneのライセンスをOracle Database Standard Edition 2に変更できますか?

ライセンス移行(マイグレーション)をすることで、変更可能です。

先ほどと同様、保守契約を締結している場合は、Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition Oneともに、ライセンスは無償で Oracle Database Standard Edition 2 にマイグレーションできます。
ただし、Oracle Database Standard Edition 2の最少ユーザー数に満たないNamed User Plusライセンスをマイグレーションする場合は、最少ユーザー数に対する不足分について、Oracle Database Standard Edition 2のライセンスを追加購入する必要があります。
(Oracle Database Standard Edition 2の最少ユーザー数は、物理サーバー毎に10 Named User Plusです。)

これまで、Oracle Database Standard Edition OneからOracle Database Standard Edition 2にマイグレーションする場合は、サポート料金が現在の金額に対して20%加算となっておりましたが、2021年6月1日以降のマイグレーション実施分からは20%加算は無くなる形に変更となりました。

2021年7月より一定の要件を満たす場合に、Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition Oneライセンスを使用するエンドユーザー様ご自身がOracle Software Delivery Cloudサイト上の「Oracle Database Standard Edition 2 Standard Terms and Restrictions」を承諾いただくことで、Oracle Database Standard Edition 2を利用可能となりました。

Oracle Database Standard Edition 2のライセンスで、Oracle Database 11gなどのバージョンを使用することは可能ですか?

はい、Oracle Database Standard Edition 2のライセンスで、以前のバージョンのOracle Database Standard Edition / Standard Edition Oneを使用可能です。

ただし、Oracle Database Standard Edition 2のライセンスで過去のリリースのOracle Databaseを使用する場合、Oracle Database Standrd Edition 2の適用条件を満たす必要があります。
Oracle Database Standrd Edition 2の適用条件は次の通りです。

・Oracle Databaseがインストールされる(又は稼働する)物理サーバーの最大搭載可能CPUソケット数は2以下である必要があります。

RAC  (Real Application Clusters)構成の場合は、各物理サーバーの最大搭載可能CPUソケット数は2以下、クラスタを構成する物理サーバーは2台まで、各物理サーバーの実装CPU数は1である必要があります。

さいごに

Oracleライセンスの購入に関しては、お客様の環境により様々なお悩みがあるかと思います。
どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください!

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