目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
今回は、Dbvisit Standbyのよくあるトラブルシューティング(構築編)をご紹介します。
以下特設ページにてコアコンセプトについて製品説明をさせて頂いておりますので、是非ご覧ください。
Dbvisit Standby 特設ページはこちら💻
よくあるトラブルシューティング
構成やOSによっても異なりますが、よくあるエラーを集めてみました!
Dbvisit Standbyのインストール時に「有効なユーザー名とパスワードを指定してください」と表示される(Windowsのみ)
【原因】
dbvisitサービスの実行に使用するユーザーが下記のグループすべてに属していない。
- Local Administrators
- ORA_DBA
- USERS
【対策】
dbvisitインストールユーザーを必要なグループに所属させる。
また、OSがWindowsの場合、下記の手順で「サービスとしてログオン」権限も設定する必要があります。
- 「Windows 管理ツール」から「ローカルセキュリティポリシー」を起動
- 「ローカル ポリシー」>「ユーザー権利の割り当て」の「サービスとしてログオン」のプロパティを開く
- プロパティの「ユーザーまたはグループの追加(U)」を押下
- 「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄にdbvisitインストールユーザーを記載、「OK」を押下
- サービスとしてログオンに追加したdbvisitインストールユーザーが追加されていることを確認
プライマリサーバー、スタンバイサーバー間で疎通がうまく取れない。
【エラー】
Error Code: 1 Connection to standby failed. No initial contact can be made or remote command cannot be run Please check network connection and review the settings: RSH= DEST_SERVER=<スタンバイサーバー名> NETPORT=7890 DBVISIT_BASE=<DBV_BASE> Error connect: No connection could be made because the target machine actively refused it
【原因】
- プライマリサーバー、スタンバイサーバーの/etc/hostsファイルにIPおよびホスト名が記載されていない(名前解決できない)
※DNSを使用している場合は、DNSの設定を確認してください。 - ipv4の優先度がipv6よりも低い
【対策】
- Windows、Linux共通で、/etc/hostsにDbvisit Standbyの通信に必要なIPを記載します。
※記載するIPは構成により異なります。 - ipv4の優先度設定。OSにより設定方法が異なりますが、それぞれ下記となります。
Windowsの場合
- 優先順位を確認
> netsh interface ipv6 show prefixpolicies
(結果例) --------- ----- ---------------------------- 50 0 ::1/28 ★Pv6 40 1 ::/0 35 4 ::ffff:0:0/96 ★Pv4 30 2 2002::/16 5 5 2001::/32 3 13 fc00::/7 1 11 fec0::10 1 12 3ffe::/16 1 3 ::/96
- 優先順位を変更
※すべてのプレフィックスに対して行う必要があります。
> netsh interface ipv6 set prefixpolicy <プレフィックス> <優先順位> <ラベル>
- 優先順位を確認
※ipv4の優先順位が一番上になっていること
> netsh interface ipv6 show prefixpolicies
優先順位 ラベル プレフィックス ---------- ----- -------------------------------- 60 4 ::ffff:0:0/96 ★Pv4 50 0 ::1/128 ★Pv6 40 1 ::/0 30 2 2002::/16 5 5 2001::/32 3 13 fc00::/7 1 11 fec0::/10 1 12 3ffe::/16 1 3 ::/96
Linuxの場合
- 疎通確認 ※ipv6であった場合「2.」以降実施
# ping localhost
- /etc/gai.confファイル作成
# cp -p /usr/share/doc/glibc-common/gai.conf /etc/
- /etc/gai.confファイルを編集
~~ # precedence <mask> <value> # Add another rule to the RFC 3484 precedence table. See section 2.1 # and 10.3 in RFC 3484. The default is: # #precedence ::1/128 50 #precedence ::/0 40 #precedence 2002::/16 30 #precedence ::/96 20 precedence ::ffff:0:0/96 10 ★ipv4の行のみコメントアウトを削除 ~~
- OS再起動
導入時によく躓くのはネットワーク回りのトラブル!
CSD(スタンバイ側のDB作成)実行時にエラーとなる
【エラー】
PID:<PID> TRACEFILE:<PID>_dbvctl_f_restore_stdby_ctl_orcl_YYYYMMDD.trc SERVER:<サーバー名> ERROR_CODE:8002 Error executing RMAN command.
【原因】
エラーに表示されているトレースファイルをご確認ください。
このエラーはよく出力されますが原因は様々です。
大体の場合、CSD時に設定したパラメータのパスに不備があり、コントロールファイルが作成できない時などに発生します。
【対策】
ASM to FileSystemまたはプライマリサーバーとスタンバイサーバーでアーカイブログやコントロールファイルなどのパスを変更した場合、
変更したパスを正しい値へ変更して再度CSDを実行します。
アーカイブログ転送・適用ができない
【エラー】
PID:<PID> TRACEFILE:<PID>_dbvctl_<DDC>_YYYYMMDD.trc SERVER:<サーバー名> ERROR_CODE:418 Log apply for <SID> terminated: Database error. <SID> on <サーバー名> mode: Database is downDatabase may be started with command: dbvctl -d <DDC> -o start
【原因】
エラーにも記載があるように
スタンバイ側のDBが停止していることによってアーカイブログの転送・適用ができません。
※プライマリ側はOPEN、スタンバイ側はMOUNTモードでDBが起動している必要があります。
【対策】
スタンバイ側のDBを起動します。
いかがでしたでしょうか
インストール要件などマニュアルに手順が記載されており、導入しやすいDbvisit Standbyですが、
ネットワークの状態や、HAやRACなどの構成によって導入が複雑になることもあります!
Dbvisit Standbyのサービスそれぞれのログ、タスクのトレースファイルやOracleのアラートログなどを確認して、エラーにも対応できるように、少しでも記事がお役に立てれば幸いです!
次回の記事もお楽しみに!
最後に
最近、Standby Expressをご利用中のお客様から
特に多くお問い合わせを頂くようになりました!
Oracle SEのDR製品として同等以上の機能を備えたDbvisit Standbyへの乗り換えももちろん可能ですので、
Standby Expressをご利用中で、次の製品について
検討中のお客様がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
勿論、その他のお問い合わせも受け付けております!
ここまでご覧頂き、ありがとうございました😆
過去のDbvisit Standbyの記事も是非みてくださいね。
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