今回は

みなさん、こんにちはMaxGaugeを販売しております日本エクセムの製品担当です。

今回はMaxGaugeのアラート機能について紹介します。

MaxGaugeにはデータベースの運用に必要なアラート機能が実装されています。
アラートによりデータベースで発生する異常や異変に素早く検知することが可能で有効活用することにより高度な「障害検知」「障害予兆検知」が実現可能となります。

待望の日本エクセム様の技術連載第9弾です!
前回の記事も是非ご覧ください!

アラートの種類

MaxGaugeは監視対象のデータベースから収集するメトリックに閾値を設定してアラート通知することができます。

MaxGaugeが収集するメトリックは種類が豊富で、例えばOracle Database 19c の環境では収集するデータベースのメトリックは約4000種類で全てのメトリックにアラート登録することが可能です。
また、データベース・メトリックだけでなくOracle Databaseから出力されるログ、OSのメトリックにアラート登録ができます。

MaxGaugeのアラート分類一覧

MaxGaugeで登録可能なアラートの分類の一覧になります。
データベース運用に必要なアラートを全て設定することができます。

アラート分類の一覧
アラート分類 説明
OS STAT データベースサーバのOSから取得するメトリックのアラート、CPUやメモリなどのメトリックにアラート設定ができる
DB STAT Oracle Databaseのシステム統計情報(V$SYSSTAT)メトリックのアラート、約2000種類のメトリックにアラート設定ができる
DB WAIT Oracle Databaseのイベント待機(V$SYSTEM_EVENT)メトリックのアラート、約2000種類のメトリックにアラート設定ができる
DB Warning ラッチ待機/ロック待機のセッション数アラート
SGA Memory Usage SGAメモリ関連のアラート
Tablespace Usage 表領域使用状況のアラート
Disk Usage データベースサーバのOSディスク領域アラート
ASM Disk Group ASMディスクグループ使用状況アラート
Oracle Alert log Oracle Databaseのアラート・ログ監視アラート
Index Unusable 索引ステータスがUnusableを検知するアラート
Custom Alert 複数のメトリックを組み合わせて作成するアラート
File Alert log テキストファイル(ログ)に出力されるキーワードなどの条件を指定するアラート

アラート通知

MaxGaugeに登録したアラートは条件(閾値)を満たすとアラートを通知します。
通知はさまざまな方法で通知することができます。

アラート通知の一覧
アラート通知 説明
リアルタイム表示 リアルタイムモニタで発生したアラートを表示します
メール通知 アラートをメールで通知します
SMS通知 アラートをSMSで通知します(外部のSMS送信APIサービスが必要)
SYSLOG/EVENTログ通知 アラートをSYSLOGやEVENTログで通知します
テキストログ出力 発生したアラートをテキスト形式のログに出力します
外部API連携 アラート発生時に外部のAPIを実行します
Slack/Teams 通知 Slack/Teams など Webhook を利用した通知を実行します

過去に発生したアラートはパフォーマンスアナライザの「アラート」画面より履歴を参照することができます。
アラートの発生状況や傾向を分析などに活用できます。

アラート画面のイメージ

おすすめのアラート

MaxGaugeに登録するアラートで日本エクセムがおすすめする代表的なアラートをいくつか紹介いたします。

Active user session

「Active user session」はユーザ・セッションを対象にステータスがアクティブのセッション数を集計した値になります。
「Active user session」データベースの同時処理数 /混雑状況を判断することができます。
この値が通常よりも異なる数値に上昇している場合はSQLの処理遅延や滞留が発生している可能性があり重要なメトリックです。

Lock Wait Duration

ロック待ちのセッションが待機した時間を閾値としてアラート設定することができます。
想定外のロック待ちセッションや長時間ロック待ちのセッションなどを検知が可能になります。

OS CPU(%)

データベースのOS CPU使用率です。
説明は不要だと思いますがCPU使用率が高い状況はデータベース負荷が高い状況の可能があり、データベースサーバのワークロードの状況把握に重要なメトリックになります。

Tablespace Usage

データベースの表領域使用率アラートです。
MaxGauge以外の監視ツールで既に監視している環境は多いと思いますがアラート設定可能な表領域一覧が表示されるので簡単に設定できます。
またASM DISKを利用されている環境ではASM Disk Group」でASM DISKの使用率アラートも設定可能です。

表領域使用率アラートの設定画面イメージ

Oracle Alert log

Oracleのアラート・ログを条件に応じてアラート設定することができます。
「ORA-」 エラー以外にも ログスイッチチェックポイントなども条件にアラート設定することが可能です。

アラート・ログのアラート設定画面イメージ

最後に

今回はMaxGaugeのアラート機能について紹介しました。

アラート機能を活用することで障害パフォーマンス低下などを早期に発見することが可能となります。
また、アラートの内容や条件はカスタマイズできるので、お客様のニーズに応じて最適な設定を行うことができます。
ぜひ一度、MaxGaugeのアラート機能をお試しください。

いかがでしたでしょうか?次回の記事もお楽しみに~♪
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投稿者プロフィール

日本エクセム株式会社
日本エクセム株式会社
日本エクセム株式会社 プロダクトソリューション部
MaxGaugeの製品販売、およびDBAサービス(データベース管理サービス)、データベースチューニング支援、障害解析支援など幅広いサービスを実施しています。弊社でもデータベースに関する記事など書いていますがOracleデータベースの待機イベントの記事がおすすめです。