目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
Oracle Cloud Infrastructure検証チームです。
今回は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を導入しようかなと考えておられる方へ向けて、
OCIが選ばれているメリットの1つであるコストについてご紹介したいと思います。
当該記事は、2022年12月時点での情報を掲載した記事となります。
OCIはコストパフォーマンスが優れている!
OCIのコストの算出は、主に3つの要素からなります。
コンピュート
コンピュートは、データベースを動かすサーバのことであり、OCIでは目的に合わせてメモリやCPUコアを変更したり、使用するOSを変更することが出来ます。
コンピュートには大きくわけて2種類が存在します。
- ベアメタル : 実際の物理サーバそのものを専有して利用する場合に使用します。多くのリソースを利用したサービスを構成したい場合に選択されます。
- 仮想マシン : CPUコア、メモリなどをシェイプというテンプレートから選ぶことで、様々な目的に対して使用することが出来ます。
OCIは、CPU/メモリが柔軟に選択できるという点が強みとなっています。
ストレージ
ストレージは、データの保存先であり、OCIでは用途によって複数のストレージタイプを選択することが出来ます。
以下にその例を示します。
- ブロックボリューム : NVMe SSDをベースとしたストレージです。
基本的には、データベースの表領域として使用します。 - オブジェクトストレージ : 耐久性の高いストレージで、ログや画像、動画といったデータを保存する先としてよく選択されます。
- アーカイブストレージ : 耐久性の高いストレージで、他のストレージタイプよりも安価ですが、使いたいときに即時ダウンロードができないため、定期バックアップなどの保存先として選択されます。
OCIは、他社標準ストレージ価格で高性能ストレージを提供しているという点が強みとなっています。
ネットワーク
OCIは物理的にはリージョン及び可用性ドメイン(AD)にホストされます。
リージョンとは地理的な領域で、その中の1つ以上のデータセンターがADとなります。
例えば、日本では東京リージョンや大阪リージョンなどがあります。
OCIでは、リージョン内のAD間での通信については無償となっております。
また、外部への接続は10TB/月まで無償という点が強みとなっています。
他社クラウドとの比較
では、コンピュート、ストレージ、ネットワークについてそれぞれ他社クラウドとの費用を比較してみましょう。
※【Oracle Cloud ウェビナー】Oracle Databaseはクラウドに移行するべきか否か全10ケースをご紹介 (2022年10月12日)を参照
全体的にコストが安いことが伺えると思います。
特に、ストレージとネットワークについては、他社クラウドと比べて費用が5%程になっています。
非常にコストパフォーマンスが優れていることがお分かりいただけますでしょうか。
実際いくらかかるのか見積もってみましょう
今回は、ORACLEが提供するCloud Cost Estimator を利用することで、以下の条件でのコスト見積もりを行います。
コンピュート
- シェイプ:VM.Standard.E4.Flex
- CPU:2 OCPU
- メモリ:16GB
データベースサービス
-
- OCPU/時間:4
- エディション:Standard Edition
ストレージ
- ブロックストレージ(1つ目):500GB
- ブロックストレージ(2つ目):1,000GB
- オブジェクトストレージ:1TB
実際にアクセスしてみる
実際にURLにアクセスすると、様々な選択項目が出てきます。
今回は、コンピュートの内容を選択するためにプリセット・カテゴリの選択からコア・インフラストラクチャを選択し、コンピュートVMの「ロード」をクリックします。
すると、コンピュートの詳細を設定できる画面に移ります。
ここでは、シェイプをVM.Standard.E4.Flex、OCPUを2、メモリーを16GBと入力します。
次に、データベースサービスの設定を行います。
画面上部に「構成の追加」とあるところをクリックし、プリセット・カテゴリの選択からOracle Databaseを選択し、仮想マシンの「ロード」をクリックします。
すると、Database – Oracle Database Cloud Service – Virtual Machineという項目が出てきます。
今回はここでDatabase Cloud Service – Virtual MachineにStandard Edition、OCPU/時間に4を入力します。
次に、ストレージの設定を行います。まずはブロックストレージ(2つ目)から設定を行います。
画面上部に「構成の追加」とあるところをクリックし、プリセット・カテゴリの選択からコア・インフラストラクチャを選択し、ブロック・ボリューム・ストレージの「ロード」をクリックします。
すると、ブロック・ボリューム・ストレージの設定が行えるようになります。
次にオブジェクトストレージの設定を行います。
画面上部に「構成の追加」とあるところをクリックし、プリセット・カテゴリの選択からコア・インフラストラクチャを選択し、オブジェクト・ストレージの「ロード」をクリックします。
すると、オブジェクト・ストレージの設定が行えるようになります。
ここまでで設定は完了です。
以上の設定を行うと、画面右上に自動的に月次見積費用が算出されます。
今回の設定だと概算で\122,329.34/月の費用がかかることが分かりました。
このように、web上で即座に費用の見積もりが自分で行えるところもOCIの魅力です。
おわりに
今回はOCIのコストパフォーマンスおよびコスト見積もりについて紹介させていただきました。
いかかでしたでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!
Oracle Cloudをご検討の際は当社までお問い合わせください。
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