目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
こちらの記事では、Dbvisit Standbyの基本的な機能について、
その使い方を実際の操作画面をお見せしながら紹介します。
今回は、下記機能についての紹介です。
●AMM(アーカイブログ管理)
初めて Dbvisit Standby を使う人でも、これを見れば安心ですね。
AMM(アーカイブログ管理)とは何か
Dbvisit Standbyはプライマリサーバーからスタンバイサーバーにアーカイブログを転送し、
そのアーカイブログをスタンバイDBに適用してデータ同期を行います。
AMMとは設定したポリシーに従い、アーカイブログ転送/適用時に
不要なアーカイブログを自動的に削除することが可能な機能です。
通常、DBのアーカイブログは定期削除などをしない場合、ファイル数が増加し領域の圧迫に繋がります。
AMM機能により、設定したパラメータに基づきDbvisit Standbyによるアーカイブログ転送・適用時に
不要となったアーカイブログを自動で削除することができます。
AMMの概要
- アーカイブログが使用可能なディスク容量の閾値に達した時に
電子メールでアラートを出力することが可能です。※1 - 使用可能なディスク容量の閾値を超えた場合、
アーカイブログを古いものから自動で削除することが可能です。 - アーカイブログの保持日数(何日分残す)または保持数(何個残す)など
条件を指定してアーカイブログを自動で削除することが可能です。 - バックアップソフトウェア( RMAN )と統合して、
アーカイブログのバックアップが指定回数取得されているか確認し削除することが可能です。 - 転送済み、適用済みのアーカイブログが削除対象です。
※1 AMMの設定以外に電子メール設定も必要です(デフォルトでは無効になっています)
AMM関連のパラメータ
Dbvisit StandbyのAMM関連のパラメータをご紹介します。
プライマリサーバー側の設定とスタンバイサーバー側の設定がそれぞれ分かれていて
片方のみ、両方に設定ということも可能です。
プライマリサーバーの設定
ARCHSOURCE_MANAGEMENT | AMM機能を使用するか設定します。 |
---|---|
DAYS_TO_KEEP_ARCHSOURCE | アーカイブログを保持する日数を指定します。 |
NUM_ARCHSOURCE_TO_KEEP | アーカイブログを保持する数を指定します。 |
ARCHSOURCE_BACKUP_COUNT | アーカイブログが削除する前に RMAN によってバックアップされる回数を指定します。 |
THRESHOLD_ARCHSOURCE | 使用できるディスク容量の閾値(%)を指定します。 |
FRA_THRESHOLD_ARCHSOURCE | 使用できるFRAスペースの閾値(%)を指定します。 |
DELETE_ARCHSOURCE_THRESHOLD | 閾値(※1)到達時にアーカイブログを削除するか設定します。 |
※1 閾値は「THRESHOLD_ARCHSOURCE」、「FRA_THRESHOLD_ARCHSOURCE」で指定した値(%)です。
スタンバイサーバーの設定
ARCHDEST_MANAGEMENT | AMM機能を使用するか設定します。 |
---|---|
DAYS_TO_KEEP_ARCHDEST | アーカイブログを保持する日数を指定します。 |
NUM_ARCHDEST_TO_KEEP | アーカイブログを保持する数を指定します。 |
THRESHOLD_ARCHDEST | 使用できるディスク容量の閾値(%)を指定します。 |
DELETE_ARCHDEST_THRESHOLD | 閾値(※2)到達時にアーカイブログを削除するか設定します。 |
※2 閾値は「THRESHOLD_ARCHDEST」で指定した値(%)です。
ARCHSOURCEが含まれているパラメータがプライマリサーバー用、
ARCHDESTが含まれているパラメータがスタンバイサーバー用のパラメータです。
削除の条件は複数指定することも可能です。
AMMの利用方法(Dbvisit Standby Ver11)
Dbvisit StandbyではAMM設定の確認・変更について
GUIを操作することで実行できます。
Dbvisit Standby Ver11のコンソール画面にてご紹介します。
AMM設定の確認・変更
コンソール画面で対象環境にカーソルを合わせ、「処理」を押します。
処理の項目の中から、「アーカイブログ管理」を押します。
現時点ではAMMは未設定の状態です。
画面左側がプライマリサーバー、右側がスタンバイサーバーの設定です。
AMM未設定の状態でのアーカイブログ転送処理の実行結果です。AMMに関する出力はありません。
※手動によるアーカイブログ転送については、
【Dbvisit Standby】チュートリアル_手動による同期と同期状況の確認をご参照ください。
ではAMMを有効化し設定を変更していきます。
「アーカイブログ管理」画面にて設定を変更し、「保存」を押します。
今回はプライマリサーバー・スタンバイサーバーともに下記の設定をします。
- アーカイブログを5つ保持
- ディスク使用率が80%を超えた場合は使用率が80%未満になるよう削除
AMMの設定ができたため、アーカイブログの転送・適用処理を実行して
AMMが正常に動作していることを確認します。
AMM動作確認
アーカイブログ転送時はプライマリサーバー側、アーカイブログ適用時はスタンバイサーバー側の
不要なアーカイブログが削除されます。
アーカイブログ転送/適用処理のどちらも、AMMが機能していることが確認できました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
GUIによる直感的な操作が可能なので、
思っていたよりも簡単に実行できたのではないでしょうか。
不要なアーカイブログをDbvisit Standbyにより自動で削除したい場合は、
是非「AMM」をご活用ください。
複雑な処理も、Dbvisit Standbyなら
簡単に実行できるので、ご安心ください。
今後も Dbvisit Standby MPの最新情報をお届けしてまいりますので、
DBひとりでできるもんを宜しくお願い致します。