Autonomous Database(ADB)にデータをアップロードしてみました!

こんにちは。
Oracle Cloud Infrastructure 検証チームです。

今回は、OCIチュートリアル Oracle Database編
ADBにデータをロードしよう(Database Actions) を実際に検証してみました。

検証内容

検証内容

  1. ローカルPCからCSVのデータをロード
  2. OCI上の別DBからデータをロード

前提条件

  • ADBインスタンス、OCI上の別DBが構成済みであること
  • ADB上のデータベースリンクからOCI上のロード対象スキーマの表にアクセスできること

CREATE TABLE文や、INSERT文を手動で実行しなくても、データがADBに登録されます。

検証開始

1. ローカルPCからCSVのデータをロード

ADBには、ローカルPC上のCSVファイルのデータを簡単にアップロードすることができます。
以下、手順をご紹介します。

  1. チュートリアルのページ「サンプルデータファイルのダウンロードリンク」をクリックして、サンプルのCSVファイルをダウンロードします。
  2. ADBインスタンスに接続し、「データベースアクションを開く」を選択します。
  3. アクション一覧が開くので、データ・ツールカテゴリの、「データ・ロード」を選択します。
  4. 以下のように選択し、「次」をクリックします。
    • データの処理:データのロード
    • データの場所:ローカルファイル

  5. 「ファイルの選択」をクリックし、ダウンロードしたsales_channels.csvを選択します。
  6. sales_channels.csvをADBにロード可能な状態になりました。
    詳細を確認するため、「︙」をクリックします。
  7. ペンアイコンを選択し、表定義や各種設定を確認したら「閉じる」を選択します。

    データ型、表名等を変更することもできます。

  8. 「開始」ボタンを選択し、確認画面が表示されたら、「実行」をクリックしてデータのロードを開始します。

    アップロードが完了したら以下のように表示されます。
  9. ロードされたデータは、データベースアクションから確認することができます。
    アクション一覧の画面から、SQLを選択しワークシートを開きます。

    以下のSQLを実行するとアップロードしたデータが表示されます。
    select * from sales_channels;

簡単にローカルPCのCSVデータを表にできました。

 

以上で、「ローカルPCからCSVのデータをロード」の手順は終了になります。

2. OCI上の別DBからデータをロード

データベースリンクを利用することで、Oracle DatabaseからADBにデータをアップロードすることができます。
ADBでは、以下の3つのパターンでデータベースリンクを利用することができます。

  1. ADB同士の連携
  2. ADBからOracle Databaseを参照する場合
  3. Oracle Database から ADBを参照する場合

今回は、OCI上の別DBからADB上にデータをロードするため、上記「2.ADBからOracle Databaseを参照する場合」のパターンに該当し、ADB側にデータベースリンクを作成する必要があります。

OCI上の別のDBをOCI_DBとし、ADBからデータを参照するデータベースリンクを作成する場合、以下の手順が必要になります。

  • OCI_DBにてTCPS認証(SSL認証)を有効化
  • OCI_DBのウォレットファイルをADBに渡す
  • VCNのイングレス・ルールを更新
  • ADBにてDatabase Linkを作成

データベースリンクの作成について、詳しい手順はOCIチュートリアル 402 : Database Linkによるデータ連携 をご参照ください。

当記事では、ADB側に作成済みのデータベースリンク(HR_LINK)を活用して、OCI_DB上のHRスキーマが所有する表のデータをADBにアップロードする手順をご紹介します。

  1. ADBインスタンスに接続し、「データベースアクションを開く」を選択します。
  2. アクション一覧が開くので、データ・ツールカテゴリの、「データ・ロード」を選択します。
  3. 以下のように選択し、「次」をクリックします
    ・データの処理:データのロード
    ・データの場所:データベース
  4. データベースリンクが存在するため、OCI_DBのHRスキーマが所有する各表が表示されています。
    COUNTRIES という表を「表をデータロードジョブに追加するには、データベースからここにドラッグ・アンド・ドロップします。」と書かれている箇所にドラッグ・アンド・ドロップします。

  5. 「開始」ボタンを選択し、確認画面が表示されたら、実行をクリックしてデータのロードを開始します。


    ロードが完了したら以下のように表示されます。

    以下のように、同時に複数の表をアップロードすることもできます。

  6. ロードされたデータは、データベースアクションから確認することができます。
    ・アクション一覧の画面から、SQLを選択しワークシートを開きます。

    以下のSQLを実行するとアップロードしたデータが表示されます。
    select * from countries;

    以上で、「OCI上の別DBからデータをロード」の手順は終了になります。

おわりに

今回は、OCIチュートリアル Oracle Database編ADBにデータをロードしよう(Database Actions) を実際に検証してみました。

OCIでは、コンソール画面から簡単にADBへのデータのアップロードができます。
皆さんも是非ご活用ください。

当社はOCIに精通した技術者が複数おります。
OCIに関して、お困りのことがありましたら是非、お問い合わせ下さいませ!

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技術チーム
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DBひとりでできるもんを盛り上げるべく、技術チームが立ち上がり早6年。ひとりでできるもんと言いつつ、技術者が読んでプッとなるような、極めてピンポイントでマニアックな技術ネタを執筆しています!