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クラウド環境でOracleライセンスを利用する時、何を考慮したらいいの?
みなさんこんにちは!Oracleライセンスチームです。
前回の お問合せ時にOracleライセンスのEditionや種類等を聞くのはどうして?はお目通し頂けましたでしょうか?
今回はその続編で
クラウド環境でのOracleライセンスに関して説明していきます。
BYOL って聞くけどどのクラウドでもいいの?ライセンスのカウント方法は?等みなさまの気になる部分ではないでしょうか?
Oracleライセンスに関するまとめ記事はこちら!
知りたい内容が見つかるかもしれません。
ライセンス定義のおさらい
新旧システム並行稼働時のOracleライセンスってどうなるの?システム更改に必要なOracleライセンス の記事で記載しましたが、Oracleライセンスの定義のおさらいです。
既に導入済のお客様は購入時にOMAの承認をされて、読まれているかもしれませんが
Oracle製品がインストールされる(又は稼働する)物理サーバーに搭載されている全ての物理プロセッサがライセンスカウントの対象となります。
※Oracle製品がインストールされる(又は稼働する)仮想マシン(VM)の数は、必要ライセンス数には関係ありません。
今回はクラウドに関するお話ですが、仮想環境では恐ろしいことになりそうですね。
クラウド環境でOracleを利用する方法
クラウド環境でOracleを利用する方法は2つあります。
ライセンス込みのサービス
みなさまがイメージしているクラウドライセンスでしょうか。
利用時間で加算されるものです。
こちらの特設サイトでみなさま自身で見積可能です!
BYOL (Bring Your Own License)を利用してライセンスを持ち込む
既存のOracleライセンスをクラウド環境に持ち込むことができます。
ProcessorでもNUPでも大丈夫です。
では、世の中のどのクラウド環境でも持ち込めるの?カウント方法は同じ?という部分をかみ砕いていきます。
BYOL可能なオラクル社に承認されたクラウド環境
BYOLが可能なクラウド環境は限られています。
オラクル社に承認されたクラウドとしてAWSやAzureがあります。
みなさまもご存じのクラウドベンダー様です。
OCI | 参考:Oracle Processor Core Factor Table 補足資料 |
---|---|
AWS、 Microsoft Azure |
オラクル社に承認されたクラウド環境 参考:クラウド・コンピューティング環境における Oracle ソフトウェアのライセンス |
ではOCIから詳しくみていきましょう。
OCI
その名の通り、オラクル社の提供しているクラウドです。
まずはProcessorからお話します。シンプルでイメージがつきやすいです。
Processor
Edition | 保有 ライセンス |
BYOL可能な OCPU数(物理コア) |
補足 |
---|---|---|---|
Enterprise Edition | 1 Processor | 2 OCPU | - |
Standard Edition 2 | 1 Processor | 4 OCPU | Edition毎に上限あり |
例えば、SE2でProcessor*1の場合は、4 OCPU(物理コア)に BYOL できます。
NUP
NUPはCloudでプログラムを使用するために十分な数の NUPライセンスが必要になります。
わかりづらいですね、、、
つまり、実際のNUPかProcessorごとの最少ユーザー数の、どちらか多い方の数量の NUPライセンスが必要です。
Enterprise Edition | 上記最小ユーザー数の定義に基づく 例えば 25 NUP = 1 Processor ⇒ 2 OCPUへBYOL |
---|---|
Standard Edition 2 | 10 NUP ごとに 2 OCPUへBYOL |
参考:Oracle Processor Core Factor Table 補足資料
NUPはややこしいですね。また搭載可能ソケット数は制限があります。
AWS、Azure
OCI以外にオラクル社に承認されたクラウド環境としてAWSとAzureがあります。
Processor
クラウドインスタンスとEditionを確認します。
Edition | 保有 ライセンス |
BYOL可能な仮想コア(vCPU)数 | |
---|---|---|---|
Enterprise Edition | 1 Processor | ハイパースレッティングが有効な場合 | 2 vCPU |
ハイパースレッティングが無効な場合 | 1 vCPU | ||
Standard Edition 2 | 1 Processor | 4 vCPU |
EEは、ハイパースレッティングの有無によってvCPUが変わるので注意です。
NUP
最小ユーザー数の規定に則ってカウントします。
例 10NUP = 8 Amazon vCPU、8 Azure vCPU
参考:クラウド・コンピューティング環境における Oracle ソフトウェアのライセンス
参考:AWS License Manager API オペレーションを使用して、Oracle クラウドポリシーに基づいて Oracle ライセンスを管理します
記事を書いておきながら、NUPはわかりづらいです、、、
さいごに
今回はOracleライセンスの BYOL に関してお伝えしました。
イメージはつきましたでしょうか?
なんとなくライセンス込みのOCIはわかりやすい気がしますが、 BYOL って具体的にどうなの?というところを抑えて頂けたら嬉しいです。
記載しながら私も勉強になりました(笑)
なんでこんなにややこしくできてるんだろう~。
次回は仮想環境でのOracleライセンスの考え方について紹介します。
Oracle CloudやOracleライセンスに関して、何かありましたらお気軽に連絡くださいね。Oracleライセンスに関するまとめ記事はこちら!