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OCI上でHinemos構築してみます
みなさま、こんにちは。Oracle Cloud使ってますか?
OCI上インスタンスの監視ってどうしようか迷いませんか?
OCIにはモニタリング機能もありますが、
HinemosポータルサイトでOCI環境の運用管理についての記事が公開されたことを受け、
今回はHinemosを使用した監視方法について、少しだけ手順をご紹介したいと思います!
今回の記事投稿者は直近はOCIに安全に接続してみよう(その2)を執筆しており、昨年度の当社上期では、OCI関連記事で一番のアクセス数を誇っていました!
とてもわかりやすいので、是非ご覧下さいね。
今回の目標です
目標
- OCI上に作成したインスタンスにHinemosManagerとWebクライアントをインストール
- クライアント用インスタンスにHinemosAgentをインストール
- Hinemos管理画面から、クライアント用インスタンスを登録
前提
- 構成は以下の通りとします。
- OCI上のVCN、パブリックサブネット、クライアント用インスタンスは作成済みとします。
- Manager用インスタンスとクライアント用インスタンス間は、セキュリティリストもしくはネットワーク・セキュリティ・グループを設定することによってポートをすべて開放しているものとします。
- Hinemos7をインストールします。
HinemosManagerとWebクライアントをインストールします。
パブリックサブネットにインスタンスを作成します
インスタンスは、Hinemosの要件をもとに作成します。
今回は以下を選択して作成しました。
OS | CentOS 7 |
シェイプ | VM.Standard.E4.Flex |
CPU | 1 |
メモリ | 8 |
ディスクサイズ | 47GB (デフォルトのサイズ) |
パブリックIPアドレスを付与 |
インスタンスを作成したらログインします。
ログイン後、以下の設定を行います。
- SELinuxの無効化
- Firewalldの無効化、もしくは必要なポートの開放
- 必須、推奨パッケージのインストール
Hinemos の要件、必須パッケージはインストールマニュアルやこちらを確認してね
今回はFirewalld無効とするよ
Hinemosのインストールを行います
Hinemosのインストールは以下のコマンドで実行します。
Manager
rpm -ivh https://github.com/hinemos/hinemos/releases/download/v7.0.1/hinemos-7.0-manager-7.0.1-1.el7.x86_64.rpm
Webクライアント
rpm -ivh https://github.com/hinemos/hinemos/releases/download/v7.0.1/hinemos-7.0-web-7.0.1-1.el7.x86_64.rpm
インストールが完了したら、以下のコマンドで各サービスを起動します。
service hinemos_manager start
service hinemos_web start
ManagerとWebクライアントを違うインスタンスにインストールする場合や、他のインスタンスなどからWebクライアントにアクセスするときには、OCIのセキュリティ・リストやネットワーク・セキュリティ・グループにルールを追加することによって、ポートを開ける必要があります。
ここではネットワーク・セキュリティ・グループに許可設定を追加する手順をご紹介します。
「Hinemos」という名前のネットワーク・セキュリティ・グループを新規作成して、Manager用インスタンスに割り当てます。
例としてHinemosの管理画面を表示させるために、8080ポートを開放します。
ネットワーク・セキュリティ・グループの作成が完了したら、インスタンスに割り当てます。
HinemosWebクライアントに接続してみましょう。
Webブラウザに以下のアドレスを入力します。
http://【ManagerインスタンスのグローバルIPアドレス】
以下の画面が表示されます。
表示されない場合は以下を確認してみてください。
- Firewalldが停止しているか、もしくは必要なポートを開放しているか
- Hinemosの各サービスが開始しているか
- セキュリティリスト、ネットワーク・セキュリティ・グループでポートが開いているか
正しくインストールできたね!
監視対象ノードにAgentをインストールします
今回は、監視対象としてLinuxインスタンスを用意しています。
Agentインストールに必須・推奨パッケージをインストールします。
インストール用のrpmパッケージを任意の場所に配置し、以下のコマンドを実行します。
# HINEMOS_MANAGER=[マネージャサーバのプライベートIPアドレス] rpm -ivh hinemos-7.0-agent-7.0.x-1.el.noarch.rpm
インストールができたら、以下のコマンドで起動します。
service hinemos_agent start
クライアントをHinemosに登録します
Web管理画面に戻ります。
デフォルトのパスワードを入力し、ログインします。
「リポジトリパースペクティブ」をクリックします。
「ノードの追加」アイコンをクリックします。
必須項目を入力し、「登録」をクリックします。
ノード追加ができたら、監視設定もやってみてね
設定方法はクラウド以外と変わらないよ
最後に
セキュリティリストもしくはネットワーク・セキュリティ・グループでルールを追加する必要があるのはOCIならではですね。
当社ではOCI、Hinemos両方とも取り扱っております。
もしOCIやHinemosについて興味がありましたが、ぜひこちらからお問い合わせください!
投稿者プロフィール
- Oracle Cloud2024年12月3日プライベートDNSで名前解決してみた!
- Oracle Cloud2024年11月28日OCIのMySQLでレプリケーションを使用してみました!
- Oracle Cloud2024年11月21日コネクタ・ハブを利用してOCIのログイン通知を行う
- Dbvisit Standby2024年11月20日【Dbvisit Standby】チュートリアル_再同期(スタンバイDBとの同期復旧)