はじめに
みなさん、こんにちは。
Dbvisit Standby製品チームです。
今回は、Dbvisit Standbyの「DRテスト」機能をご紹介します。
こちらはDbvisit Standbyに標準で搭載されている機能です!
DRテストの機能について
Dbvisit Standbyはプライマリサーバーからスタンバイサーバーへ アーカイブログ を転送し、
スタンバイDBに最新の アーカイブログ を適用することでデータ同期を行っています。
プライマリサーバーにて何らかの障害が発生し、DBが正常に使用できない状況となった場合、
Dbvisit Standbyの「フェールオーバー」機能を使用することで、スタンバイサーバーのDBを
新しいプライマリDBとして切り替えて稼働を継続することが可能です。
※ Dbvisit Standbyの各コンポーネントについて知りたい方は
【入門編】Dbvisit Standby 製品紹介 + アーキテクチャについてもご覧ください。
通常「フェールオーバー」機能でスタンバイDBを新プライマリDBへ切り替えた場合、
元の状態に復旧するためには、改めて1からスタンバイDBを作成する必要があります。
そのため実際の本番環境では 気軽にフェールオーバーを試してみる!ということが難しいのが現実です・・・
そんなときおススメしたいのが今回ご紹介する「DRテスト」機能です!
この「DRテスト」機能を使用することでプライマリサーバーとスタンバイサーバーのDB同期関係は維持したまま一時的にスタンバイDBをプライマリDBのように読み書き可能でOPENすることができます。
実際の画面を使ってご説明させて頂きます。
DRテスト=手軽にお試しできるフェールオーバーですね!
検証開始!
検証時の製品情報は以下の通りです。
PRIMARY /STANDBY SITE | |
OS | Windows Server 2019 |
DB | Oracle Database 19c Standard Edition |
Dbvisit Standby | Version 10.1.0 |
シングル to シングル構成での検証です。
本記事は、Dbvisit Standbyへの理解を深めることを目的としており
皆様の環境での動作を保証するものではありません。
実際にやってみた
実際にどのように操作するのか、やってみました!
それではさっそく検証していきます。
今回の内容は、以下の2つです。
DRテストの開始をしてみよう
DRテストの終了をしてみよう
開始も終了もブラウザを使用した GUI で簡単に操作することができます!
※アーカイブログの自動転送・適用を行うデーモンは、停止されていることを前提としています。
DRテストの開始をしてみよう
1.管理コンソールのメインメニューにある「障害回復アクション」をクリック。
2. DDC を選択し「DRテストを実行する」にチェック。
3.下部の「DRテストを実行する」へチェックが入れられるようになるため、そちらにチェック。
4.「Snapshotsを使用せずにDR Testを実行しますか?」で「はい」を選択します。
また、オプションを任意の設定値へ変更して「実行する」をクリック。
5.管理コンソールのメインメニューに戻り、「タスク履歴を表示する」欄に
黄色のタスクが表示されるため、クリック。
6.DRテストの開始を確認されるため、「DRテストを再開する」をクリック。
こちらをクリックすると、実際にDRテストが開始されます。
以上でDRテストが開始できました。
DRテストが開始されると、普段スタンバイデータベースとして待機しているデータベースが
一時的にプライマリデータベースへ昇格して、変更・更新ができるようになります。
すごいカンタンにできましたね!!
DRテストの終了をしてみよう
今度は開始したDRテストを終了してみましょう!
7.管理コンソールのメインメニューから「障害回復アクション」をクリック。
8. DDCを選択し、「DRテストを実行する」にチェック。
9.下部の「復旧する」へチェックが入れられるようになるため、そちらにもチェック。
10.「実行する」をクリック。
以上でDRテストが終了できました。DRテスト中にスタンバイDBで変更・更新されたデータは削除されています。
終了もすごくカンタンです!!
※DRテストでの昇格は、あくまで一時的なものになりますので
誤って大切なデータを保存しないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか
障害発生時の訓練を実施したいが、本番環境で実際にフェールオーバーをするのは難しい・・・
そんな時はぜひ「DRテスト」機能をご活用ください。
フェールオーバーに限らず、スタンバイDBがプライマリDBとなった時にアプリケーションが
問題なく動作するかという動作テスト等にもご使用いただくことが可能です。
※DRテスト中は同期が停止する点については予めご注意ください!
次回の記事もぜひお楽しみに!
最後に
Dbvisit Standbyの機能や利用方法・導入・費用については、より詳しい説明をご希望の方は、
どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせ下さい🤵
社内に保守体制もあり、Dbvisit Standbyに精通した専門の技術者がお答えします。
『この環境・構成でも問題なく利用できるか』など是非お気軽にお問合せ下さい。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました😆
過去のDbvisit Standbyの記事も是非みてくださいね。