目次
今回は
みなさん、こんにちはMaxGaugeを販売しております日本エクセムの製品担当です。
前回はMaxGauge for Oracleのシステム構成やデータ収集方法などアーキテクチャについて説明しました。
今回はMaxGauge for Oracleが収集したデータでOracleデータベースの稼働状況が、「どのように見えるか」「分析できるか」など
MaxGaugeの機能を中心に概要を説明します。
MaxGaugeの2大機能
MaxGaugeには大きく分けて「リアルタイムモニタ」と「パフォーマンスアナライザ」の2つの機能があります。
リアルタイムモニタ
リアルタイムモニタはMaxGaugeに登録している監視対象データベースの現在の状況を表示する機能です。
パフォーマンスアナライザ
MaxGaugeが収集した監視対象データベースの稼働情報はMaxGaugeサーバに保存します。
保存した稼働情報を元に分析する機能がパフォーマンスアナライザになります。
リアルタイムモニタ
リアルタイムモニタは監視対象データベースの状況をリアルタイムに表示します。
具体的には以下のような状況でリアルタイムモニタを利用するケースが多いです。
(利用場面の一例です)
- アプリケーションの処理遅延が発生中でデータベースの処理状況を確認したい
- 実行したSQLが終了しない
- 管理ツールからCPUの使用率が高いなどのアラート通知があり状況調査
- データベースへのアクセス増が予測されるイベント時などの集中監視
GUIでデータベースの状況を簡単に把握することが可能で問題個所を短時間で発見することが出来ます。
こういう状況よくありますよね!
画面構成
リアルタイムモニタの画面はデフォルトで3秒毎にリフレッシュして最新の情報を表示します。
画面の各項目は「フレーム」という単位で構成されフレームを組み合わせることで画面のカスタマイズが可能で作成した画面は保存が可能です。
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動画になっていてわかりやすい!
リアルタイムモニタの便利な機能の紹介
リアルタイムモニタには様々な機能、フレーム、ビューが準備されています。
データベースの稼働状況を確認するのに便利な機能の一部を紹介します。
アクティブセッション
リアルタイムモニタで一番よく使う機能が「アクティブセッション」のフレームになります。
「アクティブセッション」はSQLを実行しているセッションの情報をリスト形式で表示する機能で「DBで実行しているSQL確認したい」なんて思ったときにアクティブセッションのフレームが活躍します。
また気になるセッションはダブルクリックするとセッションの詳細情報を確認することが出来ます。
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【便利なところ】
- SQL実行しているユーザやホストがリスト上に表示されます(EXCEL形式のリストにもエクスポートできます)
- 実行中のSQLで発生している待機イベントがリアルタイムで表示されます
- セッションに表示される列を並び替えることで、例えばCPU負荷が高いセッションなど探すことができます
- セッションの統計値もリスト上に表示されます
- セッション詳細から実行中のSQLの実行計画を表示することが出来ます
- SQLを強制的に停止したい場合は、セッション詳細の[強制終了]もしくは[接続切断]ボタンから終了することも出来ます
(ユーザ権限によってボタンの有効/無効を制御できます) - セッション詳細から[トレースオン] / [トレースオフ] ボタンでセッショントレースが取得出来ます
なんて便利なんでしょう!
指標トレンド
MaxGaugeはOracleの「システム統計値」、「待機イベント」、「OS指標」を取得しています。
リアルタイムモニタでも取得した各値をグラフで表示することが可能で「指標トレンド」フレームで表示します。
監視対象Oracleの「システム統計」、「待機イベント」の全ての項目を取得します。
例えばOracle 19c 環境の場合、システム統計値は約2000種類、待機イベントは、約900種類の情報を全て取得してグラフに表示することが出来ます。
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【便利なところ】
- システム統計、待機イベントの全てを取得するしているので「調べたいけど情報が無かった・・・」などがない
- 取得するシステム統計、待機イベントの全てにアラートを設定することが出来ます。閾値を超えた指標を表示すると枠がオレンジや赤で表示され閾値超過が確認出来ます。
- グラフをクリックすると関連する情報が表示されます。
例えば「論理読取ブロック数(session logical reads)のグラフをクリックすると、論理読取ブロック数が多い順にSQLを実行中のセッションが表示されます
ロックツリー
ロック待機が発生しているセッションがあるとロックの状態をツリー状に表示することが出来ます。
ツリーの一番上がロックフォルダでその下の階層がロック待機中のSQL(セッション)で表示されます。
【便利なところ】
- ツリー状で表示されるのでロック待機の原因となるSQLやセッションが簡単に探せる
- DBA以外にアプリケーションの開発者、システム運用担当者などの方でもロックの原因を特定することが可能
非常に重要なポイントですね!
SQL実行時間
処理が終了したSQLの時刻時間と終了時間を散布図形式のグラフで表示します。
実行時間が遅いSQLが視覚的に確認できます。
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【便利なところ】
- SQLの実行時間が視覚的に確認することが出来る
- 実行時間の遅いSQLを簡単に調べることが出来る
他のフレームや機能
リアルタイムモニタには紹介した「アクティブセッション」「指標トレンド」「ロックツリー」「SQL実行時間」以外に
フレーム、ビュー などの多数の機能があります。
紹介出来なかった機能は以下マニュアルに説明がありますのでご参照ください。
MaxGauge for Oracle v5.3.J6 User Manual RTM
さいごに
今回はMaxGaugeの2大機能の1つ目「リアルタイムモニタ」の機能概要を紹介しました。
リアルタイムモニタには今回紹介した機能以外に沢山の便利な機能があります。
紹介出来なかった機能などは別の機会に紹介していきたいと思います。
次回はMaxGaugeの機能概要として2大機能の2つ目「パフォーマンスアナライザ」を中心に紹介します。