はじめに

みなさん、こんにちは。
Oracle Cloud Infrastructure検証チームです。

今回は、
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のブート・ボリュームに対して、
バックアップとリストアの検証
を実施しましたので、
ご紹介したいと思います。

今回の執筆者は Oracle Cloud Infrastructure Foundations 2022 Certified Associateを取得しました!に登場した事業部員です!

概要

ブート・ボリュームとは

ブート・ボリュームとは、Oracle Cloud Infrastructure Block Volumeサービスが提供するボリュームタイプの1つです。
ブート・ボリュームは、インスタンス作成時に作成され、インスタンスの起動に使用されるイメージを含むボリュームとなります。

検証の流れ

検証における前提条件と流れは以下の通りです。

前提条件:
バックアップ・リストア対象のブート・ボリュームをアタッチしているインスタンスが作成済みであること。
※今回の検証では、Oracle Linux 7.9のインスタンスを事前に作成しています。

  1. ブート・ボリュームの手動バックアップを作成
  2. バックアップ済みのインスタンスを削除(終了)
  3. バックアップからブート・ボリュームをリストア
  4. リストアしたブート・ボリュームから新しいインスタンスを作成

検証の実施

それでは、前述した検証の流れの通りに、検証を実施していきます。

① ブート・ボリュームの手動バックアップを作成

まずは、ブート・ボリュームの手動バックアップを作成します。
コンソールメニューから、[ストレージ] – [ブロック・ボリューム] を順番に選択します。

ブロック・ストレージのメニューから、[ブート・ボリューム]を選択します。

バックアップ対象のブート・ボリュームの右側にある縦の[・・・]からメニューを開き、[手動バックアップの作成]を選択します。

任意のバックアップ名とバックアップ・タイプを選択し、[ブート・ボリュームのバックアップの作成]を実行します。

バックアップ・タイプは完全と増分の2つから選択できます。
– 完全:このバックアップ・タイプでは、ボリュームが作成されてからのすべて変更が含められます。
– 増分:このバックアップ・タイプでは、前回のバックアップ以降の変更のみが含められます。

今回の検証では、以下の通りとしています。
・名前:TestVM_Boot_Volume_BK
バックアップ・タイプ:完全バックアップ

ブロック・ストレージのメニューから、[ブート・ボリューム・バックアップ]を選択します。

作成したバックアップの状態が[使用可能]となっていれば、バックアップは完了しています。

② バックアップ済みのインスタンスを削除(終了)

リストアを実施する前に、バックアップ済みのブート・ボリュームがアタッチされているインスタンスを削除(終了)します。

コンソールからインスタンスの削除(終了)を実行します。
インスタンスを削除する際に、[アタッチされたブート・ボリュームを完全に削除]をチェックした状態で、削除(終了)を実行します。

③ バックアップからブート・ボリュームをリストア

次に、取得した手動バックアップからブート・ボリュームをリストアします。
コンソールメニューから、[ストレージ] – [ブロック・ボリューム] を順番に選択します。

ブロック・ストレージのメニューから、[ブート・ボリューム・バックアップ]を選択します。

取得した手動バックアップの右側にある縦の[・・・]からメニューを開き、[ブート・ボリュームのリストア]を選択します。

ブート・ボリュームのリストア画面から、リストアするブート・ボリューム名(名前)を入力します。
ブート・ボリューム名(名前)入力後、[ブート・ボリュームのリストア]を実行します。
※名前以外の項目については、今回は全てデフォルト設定とします。

・名前:TestVM (Boot_Volume)


コンソールのブート・ボリューム一覧に、リストアしたブート・ボリュームが存在し、
状態が[使用可能]となっていれば、リストアは完了しています。

④ リストアしたブート・ボリュームから新しいインスタンスを作成

最後に、リストアしたブート・ボリュームから新しいインスタンスを作成していきます。
前項の続きから、状態が[使用可能]となっているリストアしたブート・ボリュームの右側にある縦の[・・・]からメニューを開き、[インスタンスの作成]を選択します。

コンピュート・インスタンス作成画面から、②で削除したインスタンスと同じ名前を入力します。
また、プライベートIPv4アドレスも②で削除したインスタンスと同じものを使用するように、手動で設定します。
その他の項目(シェイプなど)で変更が必要なものは、適宜変更していき、完了したら[作成]を実行します。

コンソールのコンピュート・インスタンス一覧に、新しく作成したインスタンスが存在し、
状態が[実行中]となっていれば、インスタンスの作成は完了しています。

リストアしたブート・ボリュームから削除したインスタンスと同等の新しいインスタンスが
作成できたところで、今回の検証は終了となります。

おわりに

今回は、ブート・ボリュームのバックアップ・リストアについて検証してみましたが、
いかがでしたでしょうか?

検証した通り、バックアップ・リストアは、コンソールから簡単に実行することができますので、
皆様も是非ご活用下さい。

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投稿者プロフィール

技術チーム
技術チーム
DBひとりでできるもんを盛り上げるべく、技術チームが立ち上がり早6年。ひとりでできるもんと言いつつ、技術者が読んでプッとなるような、極めてピンポイントでマニアックな技術ネタを執筆しています!